ファンブレイシング
クラシカルギター のブレイシング で、ブリッジ から下側にかけて扇形に力木 が張られているもの。クラシカルギター では一般的に使用されているとブレイシング である。トーレス や初期のラミレスは8本の扇形力木 が使用されていたようである。現在のものは奇数本(5本や7本)のような気がする。
フィードバック
ギター からの信号がアンプのスピーカーから出て、空気振動であるその音波がギター の弦 を振動させ、またそれによりアンプから音が出るという無限ループが生ずるもの。現実に無限に続くわけではないが...。ハウリング もフィードバック の一つである。
フィードバック奏法
フィードバック をコントロールして、長いサスティーン を生み出す奏法 をフィードバック奏法 という
フィガード
カーリーやフレイム と同じく虎斑 のこと。トラ杢入りメイプル をフィガードメイプルと呼んだりする。
フィゲタ
単音旋律を親指と人差し指の交互弾弦で弾く奏法 のこと。どちらかというとギター よりも(ルネサンス )リュートに特徴的な奏法 。わたしはリュートは弾いたことがありませんが、何故か、人差し指と中指による交互弾弦よりも、フィゲタ のほうが楽に速い長いフレーズ を弾けます。
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フィニッシュ
胴部の塗装、仕上げのこと
多いのはグロスフィニッシュ で、サテンフィニッシュ も見かけるようになりましたが、他にオイルフィニッシュもあるし、もっと細かい分類をするときもあるようです。
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フィンガーインスト
フィンガースタイル で演奏 されるインストゥルメンタルミュージック 。つまり、指弾きでギター一台でメロディもリズム もハーモニーもいっしょに演奏 する器楽曲のこと。だから、すごいという話ではないので勘違いしないように。
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フィンガーウェイツ
手の各指につけるパワーリストのようなもの。各指に重しをつけることで負荷をかけ・・・うんぬん、と。(詳しい説明はWEB上で商品をお探しください)。そういえば1970年代後半のことになるが、クラシカルギター を練習 する人たちの間で、指に10円玉をセロハンテープで貼り付けるというちょっと変わった練習方法が流行った?ことがあった。あれみたいな効果なのかは不明。
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フィンガージョイント
材料同士の木口を手の指状(フィンガー)に加工し、その加工部に接着剤を塗ってはめ合せ、圧締接着して長い材料を作るジョイント のこと。材料の損失が比較的少なく、加工方法が機械化に適している。
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フィンガースタイル
ギター を弾く時に、右手にはピック (フラットピック )を持たずに指で弾くこと。あるいはそういう演奏スタイルのこと。フィンガーピッキング あるいはフィンガーピッキングスタイルともいう。
フィンガーピック の使用については、それぞれ流派があって...
などなど。加えて、爪 をどうするかまで流派があるようらしい
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フィンガーノイズ
フィンガリングノイズ のこと。
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フィンガーピッカー
フィンガースタイル でギター を演奏 する人のこと。アメリカではクラシカルギター を弾く演奏家まで、この括りにされているのはまさにアメリカらしいと思う(嫌いだけど)。アメリカ方面で活躍しているクラシカルギタリストの中には、リズム感ばっちりで、アドリブ ばしばし弾けるような、クラシカルギタリストっぽくないプレイヤーもときどきいるので細かく区分けできないということもあるのだろう。これがヨーロッパ方面だと、すぐに邪道、異端扱いされることが多いようなのですが。
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フィンガーピッキング
ギター を弾く時に、右手にはフラットピック を持たずに指で弾くこと。あるいはそういう演奏スタイルのこと。フィンガースタイル
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フィンガーピック
ギター を弾く時に、右手にははめるピック のこと。形状は琴の爪 に似ているが、あのように爪側に付けるのは間違いで、ギター のフィンガーピック の場合は指の腹側に付けるのが正しい(近年はアラスカピック のように例外的なものもあるので注意)。
材質もいろいろとあるが、私見を申し上げるとサムピック はプラスティック系のものがいいが、ほかの指につけるのは金属の方がいろいろと角度とか変えられてよい。驚いたことにフィンガーピック の使用(どの指だけ使うか?)や材質については、流派/派閥があるらしい。
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フィンガーボード
fingerboard
ネック に張られている黒い板のこと。指板 。黒いといっているがむろん例外もあるし、これがないギター もある。しかし、つねに指でこすられ、汚されるうえ、フレット を支えていなければならないため、堅牢な材が使用される。
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フィンガリング
ギター を弾くときの左手指の動かし方。運指
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フィンガリングノイズ
左手の運指 により発生するノイズ 。ポジション移動時に指の腹が弦 の表面をこする音や、弦 に指が触れる音(タッチノイズ )、弦 がフレット に当たる音などさまざまなノイズ が発生している。この音がギター特有の音(ギター らしい音)と感じる人も中にはいるようで一概に雑音と言いきるわけにもいかないようである。
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フェイク
模倣 というより、原曲(オリジナル)を絶妙にくずして演奏 すること。私見を申し上げると原曲がなんだかわからなくなるのはフェイク ではない。
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フェライト
酸化鉄を主原料に焼き固めた磁性体のこと。
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フェンダー
Fender
アメリカに本社を置く、エレキギター 、アンプなどの代表的な楽器メーカーの名前。
創業者は、レオ・フェンダー。
フェンダー を代表するギター と言えば、やはりストラトキャスター を挙げざるを得ない。個人的にはテレキャスター が好きなのだが。
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フォーカルジストニア
Focal Dystonia
局所性運動失調、局所性ジストニア。日常生活には不自由はないが、ある特定動作の際に不随意で持続的な筋肉収縮を起こしてしまう症状のこと。楽器奏者に多く発症し、楽器演奏時に自分の意思に反して、筋肉の収縮や硬直が持続したり、又は繰り返されたりする症状で、痛みを伴いません。主に指の協調運動障害として発症することが多いようです。
腱鞘炎 や手根幹症候群とは全く別の疾患です。
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フォークギター
(1)
かつてのジャパニーズフォークなどで使われたフラットトップギター のこと。
近頃、この用語 を使う人をあまり見かけなくなっていた気もしていたが、近頃は「あの若かりしの思い出よ、もういちど」というオジサン達が、わざとこういう呼び方をして、あたかも「近頃の若者はそんな呼び方、知らないだろう?、我々には歴史があるんだ」とでも言いたいらしい。ずっと音楽 をやり続けていたのならしみじみ語るのもいいだろうが、大抵は一度消し去った思い出を引っ張り出しているに過ぎないのに、まるで長く深い歴史でもあるかのように語る姿はちょっといただけない。
(2)
フラットトップギター のうち、昔の国内産で多かったちょっと小さめのサイズのギター のことをフォークギター と呼んで、大型のウエスタンギター と区別していた時期がある。日本独特の古い用語 の1つである。
(3)
スチール弦 を使用するアコースティックギター の総称。
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フォークナイロン弦
ダダリオ社のボールエンド付きナイロン弦 の商品名。
通常のナイロン弦 と違い、巻き弦 はブロンズ のようです。アーニーボールもボールエンド付きのナイロン弦 を販売していますが、フォークナイロン弦 という名称ではないようです。
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フォーバース
4 BARS
ジャズの演奏スタイルのひとつで、4小節ごとにアドリブ奏者が代わること。チェイス ともいう。フォーバース の場合、ドラムと他の楽器プレイヤーの掛け合いといった感じのものが多い。8小節ごとにチェンジすることはエイトバース という。
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フォスファー
フォスファーブロンズ弦のこと。巷ではフォスファー派とブロンズ派の争いが・・・ないらしいです。
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フォスファーブロンズ
普通のブロンズ弦とは違って、燐などが配合された合金を使用した巻き線を含む弦 のこと。といっても元々ブロンズ弦の巻き線が銅だけで作られているわけではない(銅合金である)が・・・。普通のブロンズ弦に比べると少し赤みがかかった弦 である。フォスファーブロンズ弦はダダリオ社が最初に作った。
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フォロワー
follower=信奉者、模倣者、信者、弟子…などなど。英語の意味そのままの意味で使われています。弟子というと直接習った(教わった)感じもしますけど、元々は『教える人のことを、まるでその人の弟や子供になったように敬愛している者たちのこと』=弟子ですから、直接かどうかはそんなに関係ないようである。ただ、字づらを見ると、信奉者と模倣者ではかなり意味が違っているような…。でも、どっちの意味でも使われる。
そのため、フォロワー は自称の場合がほとんどだったりする。CD やレコードすら1枚も持っていないのに、YouTubeでちょっと見たくらいでフォロワー気取りの輩をネット上ではよく見かける。
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不完全協和音程
協和音程 のうち、ほどほどに調和して響く「長3度、短3度、長6度、短6度」を不完全協和音程 という
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不完全小節
弱起 の曲の場合、はじめの小節は拍数が足りなくなります。このような小節を不完全小節 という。不完全小節 がある場合、最後の小節の拍数を調節することで曲全体のトータルの拍数を保ちますが、曲によっては特に注意を払っていないものもある。
関連語: アウフタクト 、弱起 、弱拍 、強起 、強拍
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不響和音
【誤字】
正しくは、不協和音 。
意図的に誤字とわかって使っている方も中にはいるが、Googleで検索すると15,000件以上もヒットすることには驚きを隠せない。この誤字の原因は、不協和音 を、不+協和音 (協和音 ではない)ではなく、不響+和音 (不響?な和音 )と思い違いしていることからくるのでしょう。
なんて書いていたのにいつの間にかGoogleのヒット数が470件くらいになっている。間違いに気づいた人がそんなにたくさんいたのだろうか?
と書いたら、また増えて39,300 件。このタイトルでアルバム出している方もいるようですが、誤字あるいは造語 だとわかってやっているのでしょうか。特に若年層では、不響和音 が正しいと言い切る輩がたくさんいたりするから困ります。
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不協和音
和音 のうち、そのコードトーン があまり混ざり合わないものを不協和音 という。ただ、そのにごり具合が気持ちいいってことで使うわけなのだが。
不響和音 の項でも触れたが、不協和音 とは、協和音 ではないもののことで、不協な和音 ではない。第一、不協なんて言葉はないだろう。ところがググってみると「不協の旋律 」「不協の音色 」といった具合にでてくる、でてくる、全くこまったものだ。これって造語 だろ。不響和音 が書き間違いとわかったけど、意味までは調 べない浅〜い連中が単純に、不響→不協に変えたもんだからこんなことになってる。こういうのって悪意のある無知だよね。
何度も言うけど、不協和って言葉はあるけど、不協って言葉はないからね。
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不協和音程
音程 のうち、2つの音がさほど調和しないものを不協和音程 /ディゾナンス という。
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複音程
オクターブ以上あるいは9度以上の音程 のこと。普通、オクターブ低い2〜7度の音程 (単音程 )で表現されることが多い。コンパウンドインターバル。
但し、近頃では9度および10度は、そのまま呼称されることも多いようである。
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複弦
リュートや12弦ギター のように、同じ音程 の弦 を複数づつ組にして張ってあること。ギター の場合は2本1セットが普通である。ちなみにピアノの弦構成も複弦 である。対して、普通のギター のように1本づつ張ってある弦 のことを単弦 という。
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副三和音
全音階上(もしくは長音階 および短音階 )に積み上げられた三和音7つのうち、主要三和音 を除いた残りの三和音 (トライアド )のこと。secondary triads
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ブックマッチ
Book Match
1枚の板を本を開くように厚み方向で2枚にし、開いた部分からつなぎあわせる使用法をブックマッチ と呼ぶ。ギター の場合、表板 や裏板 はブックマッチ でできている場合が多い。左右の木目 が対象になるということもあるが、材料となる木材の経年変化 や温度・湿度などによる日常的な変形を左右で均一にするためと言われている。
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復刻
本来の意味としては、書籍に関しての用語 のようで…
昔の書籍を、原本そのままに新たな版を出すこと、あるいは原本にできる限り忠実に複製して刊行すること。
という意味のようです。また「覆刻」という記述の方が本来は正しいようです。これを書籍以外についても同様の意味として使うようになったのでしょう。
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フットレスト
FOOTREST
ギター演奏時に左足を乗せる台(足台 )のこと。
ギター用のものは本当は、Footrest for Classical Guitarとか、Guitar Footrestと呼ばれる。
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ブビンガ
マメ科の広葉樹。主に熱帯アフリカに産する。アフリカ紫檀と呼ばれることもある。特にシロアリに強いという特徴から住宅の内装材やドア、家具材などに使用される。あと、和太鼓の胴として使用されることもある。ギター では指板材や、メイプル と合わせてネック材などに使用されることがある。正直ブビンガの名前の方で流通していて良かったと思う。さすがにケバジンコでは呼びにくい。
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部分カポ
普通のカポタスト と違い、一部分の弦 だけを押えることができるカポタスト のこと。
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プライウッド
薄くスライスされた板を張り合わせた材のこと。合板 というとどうしても単板 よりも安い&音が悪いというイメージがあるが決してそうではない。
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フライミートゥザムーン
Fly Me to the Moon
某アニメのエンディングテーマになったことでまた知名度を上げたらしい曲だが、元はボサノバ 。いやいや、大本をたどるとバート・ハワーズが作詞作曲した3拍子 のバラード・ナンバーで作られた頃はタイトルまで違っていた>イン・アザー・ワーズ。ボサノバ になって今のタイトルに改題された。フランク・シナトラやアストラッド・ジルベルトの歌によるバージョンも有名ですが、私見を申し上げるとウェス・モンゴメリーのアルバム「ロードソング」に入っていたオクターブ奏法で弾かれたこの曲が一番かっこいい。
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ブラジリアンローズウッド
広義としては、
ブラジル産のローズウッド のこと。
いずれもブラジルで産出されるローズウッド である。
狭義としては、
ハカランダ地方に産するローズウッド のことだけをハカランダ と呼ぶが、ハカランダ =ブラジリアンローズウッド であるとする場合もある。
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ブラス
銅と亜鉛の合金のこと。フレット やナット 、ブリッジピン などの材料として使用される
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ブラスナット
そのものズバリ、ブラス を原材料にしたナット のこと。近頃、アコースティックギター でも使用されることがあるらしい。
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ブラッシング
カッティング の一つで、完全にコードトーン をさせないカッティング のこと。
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フラット
♭:変化記号 の一つ。音を半音低くすること。調号 として使用されたときと、臨時記号として使用されたときで意味合いが異なります(意味合いというか有効範囲というか…)。
ダブルフラットも存在するが、これ以上の説明は楽典などをご覧ください。
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フラットチューニング
flat tuning
レギュラーチューニング からすべての弦 を半音下げたチューニング のこと。あるいはレギュラーチューニング のすべての弦 を同じ音程分ダウンさせたチューニング の総称。半音下げ以外に一音下げとか、一音半下げ、二音下げ、それ以上のものまである。近頃ではそれに対応したチューニングメーター も売っている。
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フラットトップ
FLATTOP
表板 が平坦なこと、もしくはフラットトップギター のこと。
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フラットトップギター
FLATTOP GUITAR
スチール弦 を張った表板 が平坦なアコースティックギター の種類。本来はスチール弦 を張ったものの呼称であったのだが、ここ数年ブレイシングなどの工夫により、フラットトップギター の形状を持ったナイロン弦仕様のギター もでてきている。そのため、フラットトップ (スチール弦 )ギター 、フラットトップ (ナイロン弦 )ギター と分けて称することもあるが、本来、フラットトップギター と言えば、スチール弦 を張った種類の呼称としてもよいだろう。
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フラットピッキング
フィンガースタイル に対してこちらはピック で弾くこと。あるいはそういう演奏スタイルのこと。ただし、ピック を持っていない右手の残りの指(中指や薬指、小指)を使ってもフラットピッキング という。
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フラットピック
フラットピッキング で使用されるピック のこと。(う〜む、説明が難しい・・・、サムピック でフラットピッキング する人もいるからなぁ)正三角だったり、二等辺三角形だったり、滴みたいだったり(ティアドロップ)と形状はさまざま。材質や色もさまざまでその中から自分に合ったものを見つけなきゃならない。わたしの場合、ティアドロップのような小さいもので厚いタイプが好み。よく使っているのはべっ甲!のティアドロップ型 。近頃売っているものは断面の仕上げが悪くて、使い物にならないので昔のものを大切に使っている(それにたまにしかフラットピッキング はしない)。
ナイロン やウルテム など合成素材のものが一般的だが、近頃は石や木材、金属といった自然素材に近い材を使ったフラットピック も普通に売られるようになってきたので選択肢が増えて、なかなか自分に合ったものを選べない状況になっているらしい。
自分に合ったものを選べないって、それくらいできるだろうと思うのだけど、今の方々は自分の判断を信用できないらしく、何でもネットに相談したりする。いやいや、そんな相談されたってアンタのことなんか知らないわけですから。「えっ?、一般的にどうかって?」、人それぞれ体力も骨格もやっている音楽 も違うのに、一般論が何の参考になるのでしょうか。それよりも色々買って自分で試してみればいい。買うのが大変なら、ギター弾きの知り合いを作って貸してもらいなさい。
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フラットワウンド弦
円い芯線に平たい巻き線を巻き付けたもの。フィンガリングノイズ が軽減され、スムーズなフィンガリング が可能になるが、ラウンドワウンド弦 に比べて、音の艶や伸び、力強さで劣るようである
ジャズギター では、これまでフルアコ にフラットワウンド弦 というのがある意味で標準になっていたが、ソリッド にラウンドワウンド弦 やフルアコ にラウンドワウンド弦 というのもかなり使われるようになってきている。加えて、ラウンドワウンドにコーティングした弦 はかなりフラットワウンド弦 に近い音色 になってきているので、わたしもダダリオ のラウンドワウンドのコーティング弦 をフルアコ に張ってみた時期がある。
でも、やっぱりビバップ などモダンジャズをやるには、フラットワウンドの音がそれっぽいので、近頃はフルアコ にはフラットワウンドを張ってます。楽器 や音色 が逆に貴方の演奏スタイルを作ることもあるのです。アドリブ するときに自分のフラットワウンドの音を聞くとやはりビバップ っぽいフレーズ が出てくる。ラウンドワウンドの時はそれに比べるとコンテンポラリーなフレーズ が出てくるように思います。
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フラメンコギター
主にフラメンコ音楽の演奏 および伴奏 に使用されることを目的としているナイロン弦ギター の種類。クラシカルギター との違いとしては、
などがあげられる。
明瞭な音質が望まれることが多いためか、側板 や裏板 にクラシカルギター とは違う材が使用されることが多かったが、近頃は黒と言われる側板 や裏板 がクラシカルギター と同じものを使ったフラメンコギター もよく見かけるようになった。それを両用と呼ぶのだが、この両用とはクラシカルギター とフラメンコギター の両方に使えると言う意味よりも、フラメンコでコンサートソロにも伴奏 にも使えるという意味らしい。
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プランティング
プランティング とは「弾弦時に次に弾く弦 に事前に指を乗せて準備しておく技法」のこと。
こう書いてしまうといろいろと誤解も産みそうだし、実際「先に弦 に乗せると弦振動を止めてしまうのでブツブツと途切れた音になる」とカン違いをしている人もいるようである。私見を申し上げるとこの方法は数年前から指でギター を弾くという行為において普遍的な技術であると考えている。(ただ、私見を述べただけであって他人に勧めるつもりは毛頭ない)
ちなみにフルプラントとは、右手の小指以外の4指をすべて弦 の上に乗せて準備(用意)することである。
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フリジアンスケール
PHRYGIAN SCALE
全音階 の第3音であるミの音を中心音 とする調性 であるフリジアンモード に使用される音階 であり、全音階 の第3音から第10音を順番にならべた音階 である。
関連: イオニアンスケール 、ドリアンスケール 、リディアンスケール 、ミクソリディアンスケール 、エオリアンスケール 、ロクリアンスケール 。
アヴェイラブルノートスケール のひとつ。
(key=C)
C D♭ E♭ F G A♭ B♭ C
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フリジアンモード
PHRYGIAN MODE
フリジアンスケール を主体として、その性格や性質(調性 の項を参照)が反映された調性 のこと。中心音 として12の音(1オクターブないの全ての半音 )が使用できるため、12のフリジアンモード があることになる。
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ブリッジ
BRIDGE
弦 の張力を支持して、その振動(弦 の振動)を表板 に伝える役目をするもの
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ブリッジピン
フラットトップギター や19世紀ギター で、ブリッジ に弦 を固定するときに使用するピンのこと。弦 のボールエンド 側を、ブリッジ に空いた穴に入れたあと、ブリッジピン を穴に押し込んで弦 を固定する。近頃はブリッジピン の不要なタイプもかなり増えました。
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ブリッジピン抜き
ブリッジピンリムーバー の項を参照されたし。
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ブリッジピンリムーバー
ブリッジピン を抜くための道具=ブリッジピン抜きのこと。
てこ式のリムーバーを使うとブリッジ に痕が付きそうだし、かといってペンチ(プライヤー)でブリッジピン をつかんで引っこ抜くのも、今度はピンが痛みそうなので、指でがんばって引っこ抜くか、サウンドホール から手を入れて、中からブリッジピン を押し上げたりしてました。
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ブリッジプレート
ブリッジ にかかる張力に対するためにブリッジ を表板 の裏側(内側)から補強する部材のこと
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プリペアドギター
プリペアドピアノ(ゴムやコルク、プラスチック板などをピアノの弦 のところにはさみ、音色 などを変化させて奏するピアノ)のギター版。
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プリングオフ
下降スラーを行なう技術のひとつで、左手による離弦により右手による弾弦 なしで音を出す技術のこと。離すというよりも隣の弦 にもたれかかるようなイメージでやるとうまくできる。
意外とプリングした指はうまくできているのに残った指まで動いているために、うまく音が出ない(若干ミュートされてしまう)ことになっていることも多い。
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ブルーススケール
BLUES SCALE
ブルースで使用されるスケール であり、人によってさまざまな解釈がある。
(key=C)
C D E♭ F G A B♭ C
あるいは
(key=C)
C D E♭ F G♭ A B♭ C
あるいは
(key=C)
C E♭ F G♭ G A B♭ C
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ブルースマイナースケール
主にナチュラルマイナースケール にブルーノート を加えたスケール をブルースマイナースケール と呼ぶようである。
(key=C)
C D E♭ F G♭ G A♭ B♭ C
ただ、ナチュラルマイナースケール との違いが♭5だけになってしまうのであまり効果的とは思えない。ただ、マイナーブルース に対してはこちらのスケール が使用されることもあると思われる(しかし、マイナーブルース を演るときそのものがあまりないような...)。
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ブルースメジャースケール
使用頻度の低い用語主にメジャースケール にブルーノート を加えたスケール をブルースメジャースケール と呼ぶようである。
(key=C)
C D E♭ E F G♭ G A B♭ C
ただし、このときのブルーノート の定義が人によって違う(5音が♭した音が入るかどうかの解釈が異なる)。
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ブルーノート
BLUENOTE
メジャースケール の3, 7音をそれぞれ半音下げた音のこと。もしくはメジャースケール の3, 5, 7音をそれぞれ半音下げた音のこと。
(key=C)
C D E♭ F G♭ A B♭ C
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ブルーノートスケール
BLUENOTE SCALE
メジャースケール の3, 7音がブルーノート に変化したスケール 。もしくはメジャースケール の3, 5, 7音がブルーノート に変化したスケール のこと
(key=C)
C D E♭ F G A B♭ C
あるいは
(key=C)
C D E♭ F G♭ A B♭ C
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フルアコ
フルアコースティックギター の略称あるいは俗称。
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フルアコースティックギター
フルアコースティック(エレクトリック)ギター とは、内部が完全に中空で主にFホール と呼ばれるサウンドホール を持ったエレクトリックギター の種類。表板 および裏板 がラウンドしているものが多いため、ピックアップ が付けられたアーチトップギター と称されることも多い。また、主としてモダンジャズの演奏 に多く用いられるため、ジャズギター と呼ばれることもある。
Fホール を持たないフルアコースティックギター の代表としては、エピフォン社のハワード・ロバーツ・モデル(オーバルホール )がある。
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フルチューブアンプ
ギターアンプ のうち、プリアンプ部またはパワーアンプ部の両方に真空管が使用されているアンプのこと。
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フルピッキング
パッセージ のすべての音を一音一音ピックではじいて弾くこと。
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フレージング
旋律 をフレーズ に区切ること。または、その区切り方、整理の手法のこと。
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フレーズ
PHRASE
文章が句読点や段落で文節に分けられるように、旋律 にも音節があり、その節を構成する音群をフレーズ という。文章と同じように区切りでないところにカンマやピリオドを付けると意味をなさないように、フレーズ もまた単なる区切りではない。
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プレーン弦
クラシカルギター やエレクトリックギター の1〜3弦 (フラットトップギター弦の1、2弦 )のように単線の弦 のこと。
ただ、フルアコ に張るようなぶっといゲージ の場合、3弦 も巻弦 である。
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プレイアビリティ
playability(play-ability)ということで、演奏性あるいは操作性、快適さ・・・などを指す用語 のようである。つまるところ、弾きやすさという意味が一番近いのではないだろうか。
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ブレイク
メロディの切れ目でリズムセクションが一時的に止まる(小休止する)こと。
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ブレイシング
響鳴胴内部に接着されている棒状の木(ブレイス )の配置=力木構造のこと。目的としては、やはり補強と思われます。あと、効率的な振動の拡散や伝播のためにつけられているものもあると思います。braceには添え木といった意味もある。
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ブレイス
響鳴胴内部に接着されている棒状の木のこと。目的としては、やはり補強と思われます。あと、効率的な振動の拡散や伝播のためにつけられているものもあると思います。braceには添え木といった意味もある。
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フレイム
直訳すると「炎や光」のことだが、この世界?ではメイプル などに出る虎斑 の紋様(杢 )のこと。
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フレイムドメイプル
フレイムメイプル と同じ=虎斑 の紋様のでているメイプル のこと。
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フレイムメイプル
虎斑 の紋様のでているメイプル のこと。同じトラ目入りメイプル の呼称としてカーリーメイプル やフィガードメイプルがあるが、違いや使い分けはよくわからない。
縞目がカーリーで炎のようなトラ目 がフレイム だとか、柾目に出たのがカーリーで、板目にでたのがフレイム という人もいる。
ただ、メイプル のトラ目 と呼ばれる杢 は、本来の虎斑 ではなく、縮杢 のことを言っているように思われます。
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プレイヤーズコンディション
ミントコンディション 、コレクターズコンディション などと同じく、オークションや販売店で使用されるギター の状態を現す用語 の一つ。定義としてはかなりあいまいだが、要するに「見た目はボロボロだが、演奏 には支障がないと思う」状態のものを示すようである。ただ、この「演奏 には支障がない」と思うのは、販売者や出品者の主観(一方的な判断)であるということに注意が必要。
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プレイヤーズモデル
シグネイチャーモデル と同じ意味だと思われます。ある特定のプレイヤー(ギター演奏者)のために作成され、その後、一般向けにも販売されているギター のこと。
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プレス加工
主に板状の材料(加工対象物)をプレス(大きな 圧力をかけて押す)して加工・成型(曲げ、打抜き、せん断、絞りなど)すること。
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フレッチング
フレット の付け方。無論、位置についても含めてこう呼ばれる。
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フレッテッドギター
フレット のあるギター・・・って、当たり前の話なのだが、フレットレスギター に対して、こう呼ばれることがあるらしい。こうやって用語 というものは増えていくのである。
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フレット
FLET
指板 に埋め込まれている金属の棒のこと。弦 を押さえるとその押さえた位置よりもブリッジ側にあるフレット がナット代わりになって音程 を決定する。指が触れるので錆びやすいし、弦 がこすれて磨耗するので、ある程度年数を経たギター では交換が必要になる。
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フレットガード
ケース にギター しまうときに、弦 とフインガーボードの間に挟みこんで、弦 とフレット や指板 が接触しないようにするもの。
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フレット記号
フレット番号 と同じだがあまり使われない
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フレット番号
クラシカルギター音楽 の楽譜上に書かれているフォームポジションを示す番号のこと。ポジション番号 ともいう。大抵は人差し指のセーハ の位置を示すときの多く使われるが、単音の場合でもスケールフォーム位置を示すために使用されることがある。
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フレット番号
タブ譜上に示される左手の押弦位置を示す番号。
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フレットボード
Fretboard
指板 、フィンガーボード のこと。
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フレットレスギター
フレット がないギター 。そのため、弦 を押さえた位置が音を決定することになる。
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プレミア
こんなものにそんな理由で付加価値がつくなんて・・・ということ。楽器 なんだから、音がいいとか、かっこいいと言った理由ならわかるけど・・・、どこぞの誰それさんが使ったモデルとか、そのコピーモデル だとか、あのビルダー がかつてどこぞに勤めていたときに作った(らしい)とか、たった何台しか作られなかったとか、誰が言ったかわからないが誰かが隠れ名器だと言ったとか・・・、そういう理由で中古 の市場価格がグーンとアップするのをたくさんの人が見ているはず。日本は不景気なのに、こういうとこではたくさんのジャパンマネーがうごめいていたりする。
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ブロークンコード
分散和音 を弾くこと。近頃ではスイープピッキング でアルペジオ を非常に早く弾くことだったりもする。
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ブロードキャスター
現テレキャスターあるいはテレキャスター の前身であるエレクトリックギター の名。世界初の量産型ソリッドギターと言っていいであろう。しかし、グレッチから同名の機種を既に発売しているとクレームをつけられて、その名前は使えなくなってしまう(オリンパスのM−1からOM−1に変わったときのような話だ)。で、その後、テレキャスター と命名されて発売されたとさ。ちなみにすでに生産されていたものは無理にブロードキャスター のロゴを消してようで、それらのギター をノーキャスターと呼ぶ。
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フローレンタインカッタウェイ
カッタウェイ部分のホーン のデザインが尖っているもの。ポインテッドカッタウェイというときもある。
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プロアルテ
アメリカ、ダダリオ社のクラシカルギター弦。音程 が正確なこともあってスタンダード的な扱いをされている。新素材のものやコーティング弦 もある。
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フロロカーボン
フッ素と炭素の化合物のこと、フッ素系樹脂。釣り糸やナイロン弦 として使われるようになってきた。
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ブロンズ
銅と錫の合金のこと。巻弦 に使用される
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ブロンズワウンド
フラットトップギター で良く使われる巻弦 の巻き線が金色、あるいは赤銅色をした弦 のこと
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分散和音
コードトーン を同時にではなく、その構成音を連続して発音させることによって得られる和音 。だから、余韻が和音 にならないと分散和音 とは言えないような気がするのだが...
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分数コード
C/D、C/Gのように数学の分数のように書かれたコード のこと。ポリコード やベースノート が指定されたコード (オンコード )の記述方法。
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