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- ボールエンド
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スチール弦の場合、弦の端(エンド)が折り返されてねじられている。その部分に通されている穴のあいたボールのようなものをボールエンドという。近頃はエレクトリックナイロンギター用なのか、ナイロン弦でもボールエンド 付きのモノを見かけるようになった。
- ホールトーン
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WHOLE TONE
全音(音程)のこと。全音とは、半音2つ分の音程のこと。
- ホールトーンスケール
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WHOLE TONE SCALE
シンメトリックスケールの一つ。全音音程だけで構成されている。全音音階
(key=C)
C D E F# G# A# C
あるいは
(key=F)
F G A B C# D# F
つまり、ホールトーンスケールの音の並びは2種類しかない。
- ホーン
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カッタウェイで切り取られたあとの残りのような尖った部分をホーンという。
このホーン部分が長いことをロングホーンと呼ぶこともある。
- ボウル型カッタウェイ
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これまでカッタウェイというと、ボディの一部が切り取られたようなデザインだったのだが、近頃のカッタウェイはトップからサイドにかけて斜めに、あるいはボウル状にカットするようにして、できるだけカットウェイ無しに近いボディ内部空間の大きさを保持するような複雑なカッタウェイが出ているようである。
- ボグオーク
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材の名称であるが、ボグオークという名の木があるわけではない。
何百年、あるいはそれ以上の期間、沼地(=ボグ)に埋もれたままになっていたオーク材のことを、ボグオークと呼ぶようである。黒く炭化した姿が美しいとか...
- ボサノバ
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Bossa Nova
1950年代中頃、リオデジャネイロ/ブラジルのミュージシャンであるアントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトらによって創始された音楽。
- ポジション
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左手の押弦位置(フレット位置)のこと。ナット位置を0として、1, 2, 3と数える。まれに0フレットのあるギターもある(あった)。
- ポジション記号
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ポジション番号と同じ。
- ポジション番号
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クラシカルギター音楽の楽譜上に書かれているフォームポジションを示す番号のこと。大抵は人差し指のセーハの位置を示すときの多く使われるが、単音の場合でもスケールフォーム位置を示すために使用されることがある。
フレット番号ともいう。
- ポジションマーク
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フレット位置を示すためのマーク。指板の横面や正面にマークされている。クラシカルギターの場合、ついていないものが多い。そういえば、数年前に試奏したペペ・ロメロJrは7フレットの横にだけドットが付いていた。
エレクトリックギターではポジションマークにLEDが埋め込まれていてそれが光るなんてものを見たことがある(by Hugh Manson)
- ボタン
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ペグのつまみ部分の呼び名。ペグボタンもしくはペグノブともいう。
- ボディ
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ギター胴部のこと。ホロウボディ構造のギターの場合は表板、側板、裏板で構成されている。ちなみに...あのボディの括れにグッときたことは...とりあえず一度もありません。そういえば、1970年代後半に某国産ギターメーカーのカタログでギターのボディラインと女性のボディラインがみごとに合成された写真を使用していたものがあったのをいまでも覚えている。
- ボディトップ
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ギターを構えたときに前面を向く部分=表板のこと。
- ボディバインディング
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ボディを構成する木材の合わせ目(表板と側板、あるいは裏板と側板)のコーナー部分に縁取りのごとく巻かれる細い木材のこと、あるいはそれによる飾りのこと。バインディング。
- ボディバック
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ギターを構えたときに体側に向く部分=裏板のこと。
- ボディバックセンターストリップ
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裏板材の合せ目に施される装飾のこと。バックストリップ。
- ボトムベリーブリッジ
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bottom belly bridge
マーチンのブリッジのようにエンドピン側が膨らんでいるデザインのブリッジのこと。ベリーブリッジ。
- ボトルネック
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ガラス製もしくは金属製の筒状の道具であり、弦の上で滑らせるようにして奏するもの。スライドバーとも呼ばれる。
ウィスキー瓶やビール瓶の細い部分を折って使ったことから、ボトルネックという名前がきているらしい。実際に瓶からつくるときは折るよりもアルコールを染み込ませた糸を巻きつけて燃やしてつくった方が真っ直ぐに折れるらしい(注:伝え聞きだけで安易にやってみないように)。いずれの方法にしても、折った断面をかなり磨き上げないと怖くて使えない。
- ホモフォニー
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和声音楽様式=複数の声部がある点ではポリフォニーと同じだが、主に旋律は1つであって、他は旋律を補完する和声的伴奏が付く形のものである。
- ポリアセタール
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POM: ポリオキシメチレン樹脂のこと、別名(デュポン社の商品名)デルリンとも呼ばれる。近頃、ピックの材料として使用されるようである。
- ポリウレタン仕上げ
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胴部がポリウレタンで塗装されていること。
- ポリウレタン塗装
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ギターの胴部塗装のひとつ=胴部をポリウレタンで塗装すること。
- ポリカーボネイト
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ポリ炭酸エステル型構造を有するプラスティック系樹脂のこと。近頃、ピックの材料として使用されるようである。
- ポリコード
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簡単にいうと2つ以上のコードが組み合わさってできたコードのこと。
- ポルタメント
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グリッサンドと同じ意味であるが、グリッサンドにより変移する途中の音階がなめらかに聴こえるようにさせるグリッサンドのこと。厳密なポルタメントはスライドバーを使えば可能であるが、それらしく聴かせることは可能である。
- ポリトーン
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アメリカの楽器用アンプメーカーであるポリトーン社製アンプのこと。
近年、日本でポリトーンの代理店がやっていた企業が、輸入総代理店業務をやめたため、入手が難しくなったようである。
- ボリビアンローズウッド
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パーフェローもしくはモラドと呼ばれている材のこと。
南米やボリビアで産出されるマメ科の広葉樹。エボニーに匹敵するほど密度が高く硬質な木材ということで、キャビネットやデスク材、ギターではネック、フィンガーボード、ブリッジ、バック、サイドなどに使用されることがある。他にサントスローズウッド、リオグランデパリサンダーなどと呼ばれることがある。
これはどうやらローズウッド(附属書II)の一つではないようです。
- ポリフォニー
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多声音楽=複数の異なる動きの声部が協和しあって進行する音楽のこと。ホモフォニーと違い、それぞれの声部が独立しほぼ同等の比重で絡み合う。
- ボルトオン
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ボルトオンネックのこと。
- ボルトオンネック
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胴部とネックがボルトで半固定されているというネックのジョイント方式。ボルトオンと略されることもある。
- ポルトガルギター
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ファドで使われるギター=ギターラのこと
- ホロウ改造
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ソリッドボディをチェンバー構造に改造=再加工すること。チェンバー改造やセミホロウ化も同じ意味。
- ホロウギター
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ホロウギターとは、ホロウボディ構造を持ち、主にFホールのサウンドホールを持ったエレクトリックギターの種類。まれに箱モノと称されることもある。
また、広義としてホロウボディ構造になっているすべてのギターをホロウギターと称することもある。
- ホロウボディ
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胴部が単に中空なだけではなく、箱状の構造になっていること。つまり、表板 + 側板 + 裏板から成ること。
しかし、近年ではくり抜いたボディもホロウボディと呼ぶらしい。