BOOK BAR 4 > おかえりのすけ宅 > おかえり、あのね。
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2003.8.30 @ いいぞ、カワサキ
うちでチマチマ作業してたらバンバンバンバン花火の音。犬は吠えるしきな臭いし、もしやほんものの花火ではないかと多摩川方面をみると、ほんものの花火である。二週間前に中止になった川崎花火のリベンジか。
ゆっくりと、一個づつ、玉のうごきを残すかのように、ぱらぱらあがって静かに拡がる。近隣のひとだけでもみてくればいいと、市で広報することもなく、動ける職人さんだけがあつまってあげてくれているのだろうか。詳細はいまのところよくわからないけれど、粋じゃないかカワサキ。最高の花火をいただいて、あーたまや〜かぎや〜いい夏でした〜と言う。
2003.8.29 @ 『10話』2002/アッバス・キアロスタミ
二方向に設置された二つのDVカメラ。監督もカメラマンも現場にはいないので役者さんたちやりほうだい。ほんとですか? 息子のイライラ感と、叔母さんが口元のできものをほじくるしぐさのなんてえげつないことそのリアル感は驚き。他の作品でいえば『桜桃の味』でも『クローズ・アップ』でもとにかく車の音がちょっとうるさいなと思うシーンがあるでしょう。『10話』の場合はそれがない。それほどおしゃべりが騒々しいので。ユーロにて。
ところでトム・クルーズが映画宣伝のために自家飛行機でひとっとび、14時間日本に滞在。共演の渡辺謙が記者会見の席で、身ぶり手ぶりジョークっぷりおれってもしかしてアメリカはいゆうみたい?で可笑しい。あれも映画、これも映画。
2003.8.28 @ 面白半分に言わせてもらえば
『新潮45』9月号、佐藤嘉尚「伝説の雑誌『面白半分』回顧録」によると、「……筒井康隆編集長のときはジャックの豆の木のものかきやミュージシャンが参加して……」だそうです。佐藤さんって当時おわかかったでしょうにエラいかたがたとおしごとなさってとってもデキる編集者だったのね。佐藤嘉尚「『面白半分』の作家たち」が集英社新書より刊行だそうです。
2003.8.28 @ 過剰、過少。適当にやってくれないひとたち
A そうだ、オリーブオイルがなくなったんだっけと池袋西武の地下で買う。ついでにイスラエルのワインも。閉店間際。わたしが最後の客。レジで釣りをもらうあいだに、瓶はアミアミでくるまれ、紙袋に入れられ、ビニール袋をふたつも重ねられていた。たいへんなことだ。
B 最寄り駅につき、なんだか明日はカレーがとても食べたくなる気がして八百屋に寄る。じゃがいもたまねぎにんじんなす、エリンギきゅうりキャベツにトマト、あサラダオイルと牛乳も。ここのにぃちゃんはとにかくひとふくろにいれたがる。心情的には好きなのだが常識を逸している。「みかんつめほうだいひと袋○百円!」とかあるでしょう、にぃちゃんはまいにちそのノリでやっているのだな。おやじもそうだから血統かもしれない。「まいどー。重たいけどだいじょーぶ?」って言うから「どーも。ぜんぜんだいじょーぶよ」って言ってやるんだ。
2003.8.27 @ 風化させまいという意志を金魚部は示す
大和郡山市主催の恒例の金魚すくい選手権で今年、入賞者のズルが発覚。昨年一般個人でだんとつ優勝したひとの技をビデオ撮影していたひとが自宅でそれを見直すと......タオルに隠し持っていたじょうぶなポイ(金魚すくいの網)をとりだすシーンがばっちり。なにやってんだか。
金魚部としてはこの大事件を風化させてはならないと思いましたので、部員登録してみました。
2003.8.25 @ カレル・ゼマン 
『カレル・ゼマンと子供たち』(1981)より。「文字が連続すると手紙になり、絵が連続すると映像になる。」チェコ語不明のため本当のところはわからないが、字幕によると(お名前忘れたので公式サイトで探すがみつけられず。このテのお粗末にはいくたびも???)、ウマいこと言うねー。
『彗星に乗って』(1970)。彗星に乗ってた?一瞬のうちに木星にワープしてなかった?まぁいい。原題は違うかも。さいごに中尉が海に落ちて気を失ったあとに目醒めるシーンで、(ポウワワワワ〜この全てはユメでした......)にならなくてよかった。砲弾を鍋釜に持ち変えるなんてことばで聞けばナンセンスだが実際はそんなことの連続。好き、ゼマン。何回でもみたい。作品もそうだけどメイキングや評伝も。かつてのメリエスみたいに、東京国立近代美術館フィルムセンターあたりでゆっくりじっくりやってくれませんか。
ゼマンの上記二作品は1987年にジャブ50(吉祥寺)で上映されていた模様。トウキョウエイガ最高時代。
2003.8.24 @ 念願叶ってドロドロの残暑
一日しかない、しかもすでに10時。ドロドロになりたい。神奈川の地図を開き、じゃんけんで勝ったほうが目を閉じて、指差すところにでかける。なんだ江ノ島か。
しつけに厳しいドイツビールおばさんをスタートに、風が強くて楽しそうなウィンド族をみながらいったりきたりして江ノ島へ。西側の近道を歩きメインストリートに合流するころ、なにやらにぎやかで見上げるとそうだ灯台が新しくなったのだ。行っとく?って行くと、エスカーで訪れる恐怖の展望台(第二次世界大戦中にパラシュート練習用として世田谷区に設置されていた鉄塔を移設し、灯台機能をもつ展望塔として生まれ変わったものだったそうです)がみごとに変身。広場で、陽が沈んで火星がみえるまでライブを聞く。カノウ姉妹の縮小版みたいなのが居て楽しかったのだ。
腰越まで歩き、漁師の店で魚喰う。夜だからもう本日のおすすめメニューはないので、うまいのを喰いたい、焼いて、煮て、刺身でとそのときの好みで言うと、あれはどうかこれはどうかと出してくれる店はうれしい。念願叶ってドロドロの残暑。やっぱ涼しいほうがいいな。
2003.8.17 @ 夏を挽回
花火大会の数はここ数年減ってるし、近くにマンションが建って空が減ったし、うちの窓から見るともなくみえていた花火は年々減ってはいたけれど、なんてことでしょう、今年は花火を一個もみずして夏が終ろうとしています。困ったな。この週末どっかで花火大会ないだろか。ドロドロに汗ばんで挽回したいです。
2003.8.15 @ 「BRUTUS」9.1号 
特集:雑誌好きなもので!、いいねぇ。ざっくざっくあるのがいいねぇ。寒河江千代さんががんがん書いています(わたしの故郷は寒河江です)。付録のアバンギャルド紙誌地図は雑誌図版の縮小率を統一してみせてくれています。開いたとたんに破けてしまったけど。
2003.8.14 @ 羊皮紙を DNA 鑑定します
本に使われている羊皮紙を DNA 鑑定して、作られた場所と年代を特定しようという研究がケンブリッジ大学ですすんでいるらしい。おしえてくれたマダムアダムスユーコが、 Poetry I.D.企画のジャッキー・ケイ(Jackie Kay)ワークショップ報告ページに映っているのを発見。そうそう、そふとで話題にしていた「火星人が、地球を訪れたときの様子を葉書で故郷に知らせるという詩 」、マダムアダムスユーコに翻訳して欲しいんだけど、どお?
2003.8.12 @ くやしくて、なりません
書肆啓祐堂での北園克衛展、終了。最終日のお楽しみを、なんとなんと、逃してしまう。うっかりにもほどがあり、落ち込む。
2003.8.10 @ 火星、虫
火星が、近い。火星観測週間は22日〜31日ですが、その明るさはとうに異常なので夜空に思わず見入る日々。13日は、月と近接観測可。火星さん、月さん、地球さん、どんな距離で浮かんでいるのかしらと考えると頭がとぉくにいってしまう。虫が鳴く。隣の空地で虫が鳴く。小さいからだをぐいと地球にひっぱられながら、軽々しくくくくくと鳴く。せみも鳴く。飛びながら、じぃと鳴く。
2003.8.8 @ 一年は短いので
おねえちゃん、誕生日、おめでとう。子どもの頃、この日はいっつも夏休み中だったので、家族旅行がプレゼントとになって毎年ぶーぶー言ってたね。わたしは三月、ひな祭りといっしょだった。姉の娘は四月なので進級祝いとひとくくり、姉の息子は十一月なので、おもいきってお年玉までひとくくり。一年は、短いのだ。
2003.8.5 @ 「冠毛を吹いて横っちょにめくります。」
関富士子さんの新詩集『女ー友ー達』の「キョウコ 1ー5」を、5 から逆に読んでいく。ふうちゃんがキョウコに、「愛をそれと知られずに伝えたい」と、なんども訂正して書いた手紙の魔力。愛を森に、塩に、犬に、はなむぐりに言い換えてみる。
2003.8.3 @ 日本国史絵物語
阿部謹也「おやじのせなか/歴史的見方、本で教えてくれた」(朝日新聞)より
「......父が大切にしたこの書物を通して、幼いころの私は歴史的な『ものの見方』を形成したのかも、とすら思います。戦争などで父の蔵書は散逸してしまいましたが、十数年前、知人が古本屋で、この本を見つけてくれました。私の書斎にあるこの本を見るたびに父を思い出すのです。」
その本とは、『日本国史絵物語』。Googleでひっかからないなー。一日一ページ、日本史上、その日にあったことを一つえらんで説明している本だそうです。

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