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_ 毎日夕方帰宅すると引き込まれるように眠くなる…昼間は意識に靄がかかっている…普段運動したいよー。
_ 読書がやっと本調子で進んでいる。先ほどで2/3くらいまで。 このところ、旧作の翻訳が続いていたが、これは93年の新作である。またまた子どもたち、魔法使いたちが思いっきりぐちゃぐちゃ入り乱れて、おっもしろいっ!
_ 台風の影響で風が強い。アスファルトの道路を転がるいくぶん乾燥した木の葉も、昨日の雨ですっかり水を含んだ公園の土も、まだ咲き残っている立葵も、もちろん掃いたような雲も、どれもすっかり秋だ、秋だと声を挙げているのに、洗濯物を干しにベランダに出て腕をかすめるひんやりした風さえも、思わず「秋だ!」と声を立てさせる気持ちよさなのに、この湿気だけがしつこくしつこく夏を引き留めている。耐え難くて「涼しいのに暑いっ!」と訳のわからないことを叫ぶ。
_
ティム・マッキャンリーズ/『ウォルター少年と、夏の休日』/竹書房文庫
澁澤龍彦/『秘密結社の手帖』/文春文庫
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/『花の魔法、白のドラゴン』/徳間書店
ジェフリー・フォード/『白い果実』/国書刊行会
フジモトマサル/『今日はなぞなぞの日』/平凡社
フジモトマサル/『ダンスがすんだ』/新潮社
『SFマガジン 10月号』/早川書房
ラフカディオ・ハーン/『妖怪・妖精譚 小泉八雲コレクション』/ちくま文庫
角山栄、川北稔 編/『路地裏の大英帝国』/平凡社ライブラリー
デイヴィッド・アチェソン/『数学はインドのロープ魔術を解く』/ハヤカワ文庫NF
J・K・ローリング/『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』/静山社
カレル・チャペック/『イギリス便り』/近代文芸社
カサリン バスフォード/『グリーンマン伝説』/社会評論社
_ いくつか漏れていると思うが、わかんなくなっちゃったのでここまで。もう読んじゃったのもある。『花の魔法、白のドラゴン』とか↓。
_ ついこの前の『呪われた首環の物語』など旧作の翻訳が続いていたが、これは93年の新作。『呪われた〜』はDWJらしいくはあるが、お話の収束の仕方がご都合というかはっきり言って尻すぼみというか、どうも中途半端であったが、こちらは新作だけあってごちゃごちゃ度やぶっ飛び度は何層倍。
_ お得意、並行世界&時間を子ども達と魔法使い、精霊達が行き来し、王国を乗っ取る陰謀を阻止しようと大騒ぎ。ヤギとゾウ(!これが何とも言えず愛らしい)、見えない精達が魅力。お約束のイヤンな女性、女の子もバッチリ登場。 出てくるキャラクターがどれもこれも魅力的なのだ。なんと言ってもグウィンお祖父さま〜(爺萌え)。ゾウさんも好きだし、くるくるカールつきのちっちゃいサラマンダーたちが、これまたチャーミング。私も首に巻きたいっ。主人公のひとりニックが登場するこれに先立つ作品があるとのことなので翻訳希望。
_ しかし、これを言うだけでもまずいほどなんだけど、このタイトルはまたまた、読んでいく楽しみを削ぐ類のネタバレなのだ。徳間はいつになったらこういう事を止めるんだ? これ1作の話ではなく、クレストマンシーなどDWJのこれまでの本のタイトル、内容の紹介の仕方など、ずっとこの調子だったのだから非難されて当然だと思っている。『七人の魔法使い』の大誤訳/誤植事件も、いつのまにか増刷分からこっそり修正されているという話だし。たぶん徳間からのDWJはこれでとりあえず終わりらしいけど、本を出す側の誠意や愛情が感じられるやり方ではないな。この邦題それ自体は、言葉としては大変すてきだとは思っている。作家本人も気に入ってくれた、と訳者後書きに書いてあった。原題はMarlin Conspiracy、マーリンは最初から出てくるからもちろん問題なしのタイトル。
_ えー、これ全編こういうふうなのぉ?家族でギャフン。わたしまけましたわ。あ、これは↓か。
_ 右ページに回文、左ページにイラストという2ページ単位から出来ている。それが、そこはかとなくストーリーになっているのだ。そこはかとなく?いーえ、ちゃあんと深刻でシンとしたストーリーである。彼の本は結構持っているなあ。福音館の『母の友』でも連載中。
_ 次男の小学校のポプラの木が、昨晩の強風で倒れた。今日帰宅したら次男が「ポプラが倒れちゃったんだよ」とポツリと言う。「えーっ、また倒れちゃったの!?」「うん」長男が6年生の時、やはり大風で倒れてしまい危険だからと切られる寸前だったのを、子どもたちが嘆願した結果、専門家の手で支えをあてがったり根の補強?をしたりしてなんとか生き延びた木である。あれから8年。「それで、どうなったの?」「もう切っちゃった」お別れに一目見たかったのに、もう切られちゃったか…。ぜひ代わりになるような、いつか大木になる木を植えてもらいたいものだ。宝くじが当たったらそう言って寄付するのだがなあ。
_ ひょんな事からリブロに寄ったら、やっぱりあっという間に本を抱えていた↓。2,3カ所で店員にあれとかこれとか訊いている人を見かけ(顔は見えない)、レジでちょうどその人が私の前で(しかもまた何かを訊いたのでやたらに長くかかった)、これは風体からすると森山さんだと半ば決定したがもう一度よく見たら本物の3割増しぐらいの容積があったので心の中で森山さんに済まぬと謝った。
_
アンドレア・バレット/『地図に仕える者たち』/DHC
ジェームズ・V・マーシャル/『美しき冒険旅行』/清流出版
飛浩隆/『象られた力』/ハヤカワ文庫JA
講談社編/『ヨーロッパの世界遺産4ドイツ・オーストリア・チェコ・ハンガリー・スイス』/講談社+α文庫
_ すっかり山尾悠子ワールドになっている(特に最初の2章)。原題のPhysiognomyは、「観相学」で、主人公は観相学者、そして彼が辺境の地で見いだす観相学に能力を示す女性アーラが陰の主人公。
_ 媚薬ならぬ美薬という薬物による幻視?そのイメージが素晴らしい。それとも薬物によりそれらは現実の世界で起きているのか?独裁者であり天才のビロウによってこの世界は作られた。美薬もしかり。すると人間もそうなのか?いや、それは違うようだ。とりあえずそうした疑問に頭をひねるより先にこの美しく凄惨な世界を楽しむ方が先だと思われる。インパクトの強い1章、2章に比べ3章からはむしろ普通、という感じになっていったのがちょっと心残りではある。特に2章の流罪の島が素晴らしかった。邦訳タイトルにも採用された不死をもたらすと言われる「白い果実」の本質は何か。これの説明が全くない方がむしろよかったかもしれない。3部作の1作目だという。次作はいつ邦訳されるのか、数年お預けというのであればそれは辛い。
_ 最初の「ケルベロス第五の首」を終わった。ちっともわからない、と言う声を聞き、取りつきにくいのではと危惧していたが、意外にもとても読みやすい。読み解こうとするとき、首をひねることになるのかもしれない。帯にアーシュラ・ル=グウィンのお言葉があるのがとてもピッタリだ。舞台が双子惑星というせいもあるのだろうか。もう◎を付けたい気分。
_ とっくにDVD化されているように思っていたが、まだだったのだ。ちょっと驚き。それにしても美しいタイトルだ〜。実はクリスチャン・スレイターのファン。そういえばスレイターがロビンの異母弟役で出演した「ロビン・フッド」では、最後のシーンにショーン・コネリーが獅子心王リチャード役でかっこよく出演するのだったなあ。
_ あーこれはとってもツボでした!その割に多くは書けない。頭の中でぐるぐるするのみ。最初の「ケルベロス第五の首」だけとっても完成度高い美しい作品として読める。しかし、2編目、3編目と読み進んでいくと、その曖昧な記述によっていかようにも解釈が出来るようなものになっている。この記述上・構造上のとらえどころのなさ、正解のなさそのものが、作品の主題そのものの暗喩なのだ。他の作品を見てもそうなのだというが、ぜひ読んでみたいところだ。
_ まだ三十数ページだが、春の大祭りに飾られるのが、なんと、「グリーンマン」ならぬ「グリーンマウス」なのでした!
_
公式サイトは盛りだくさん。
http://www.robinjarvis.com/
デットフォートのページ
http://www.robinjarvis.com/deptfordhome.html
_ 真鍮のお守り(作者本人が描いた)は、バットマンを思い出させる…それと『パヴァーヌ』のあのマークをも。
_ ネズミの頭にはチーズが詰まっているそうです。
_ 結構ダークだった。 最後はハムナプトラでしたー。わらわらと恐るべし恨み。まあ闇の王の実体がアレじゃドブネズミも浮かばれないよなあ。しかし、どこからあの力を引き出したのか>闇の王? そう、この世界にはちゃんと黒魔術や闇の力が存在しているのだ。グリーンマウスも。ドブネズミたちのワルぶりがなかなかすごいぞ。
_
頭のチーズの足りないトゥイット(ネズミ)の思いがけぬ空の旅がいい。テムズ河岸のこの辺が舞台↓
http://www.multimap.com/map/browse.cgi?client=public&X=538000.78280524&Y=177000.022055538&width=700&height=400&gride=&gridn=&srec=0&coordsys=gb&db=freegaz&addr1=&addr2=&addr3=&pc=&advanced=&local=&localinfosel=&kw=&inmap=&table=&ovtype=&zm=0&scale=10000&up.x=289&up.y=1
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この地域の事物の解説、これはお役立ち(公式サイト内)。
http://www.robinjarvis.com/Mouserealm.html
_ 上の地図に、文中に出てくるカティサークとか昔のグリニッジ天文台(フラムスチードハウスなんて字も見える)とかはあるのだが、ブラックヒースはどこだろ?過去のペストの呪いが〜おお怖! 3部作の次作期待。
_ 「eとらんす」10月号
_ バベルのサイトから直で買った。送料無料。地元の本屋さんごめんなさい。
_ ケルベロス刊行記念・柳下×若島対談のレポートが目当て。 大筋はネット上のレポを読んだが、やはり詳しく掲載されている。また再読しないといけないじゃないか。そんなに構造的にはっきりと呼応しあっている、って、そうだろうか?
_ SFマガジンのジーン・ウルフ特集に比べ、「eとらんす」 の方はむしろ構造的な話が中心だった。確かにSFMは、裾野の広い基礎教養を求めるような話だったので、大森さんの言う、ウルフは読者を買いかぶりすぎということが感じられるものだった。ドグラマグラもナボコフ(「青白い炎」)もプルースト(マドレーヌの所のみ)もカフカ(虫になったところで気持ち悪くて敗退)も読んでないのが悔やまれるが、読んでいないからと言って楽しめないような作品ではない。
_ このところ気ぜわしいばかりか、実際にあれこれコマコマとすることもあって、その結果本が全然読めていない。自分に課していること(いやホンのちょっとだけ)だけはせめて欠かさず。10月の体育の日あたりまで何かと落ち着かない予定。そのあとはボチボチ12月のオケの演奏会の練習にも参加しないと(楽器が腐る)。
_ もうお彼岸の入りだというのに、この暑さ(真夏日)。朝ベランダに出ると、あーっ、気持ちいいっ!と思わず口から出るような秋の空気だが、出勤する頃にはまだ日傘をさすような日差しに気持ちも萎える。
_ この夏は、オリンピックのせいもあり始終あついあついという言葉を至るところで聞いたが、日本語はホントにおかしくなっちゃったのかね?
_ 「厚い声援を送りましょう!」「厚い歓声が聞こえます」「抱負を厚く語って頂きました」「厚い思いを抱いてここまで来ました!」「厚い空の下」(空じゃなくて雲じゃないの)…書いていたらなんだかわかんなくなっちゃった。というくらい枚挙にいとまがない。これを、アナウンサーのようなプロまでが平気で言っているのだから、どうかと思う。
_ これは面白い。いつもは、様々な材料がこれでもかこれでもかと並べ立てられ、どうなるんだろうと途方に暮れていると…見る間にパズルのピースがぱたぱたぱたっとしかるべき所にはまって、立体的な景観があっという間に形作られる。それとは趣を異にして、今回は直球ストレートだ。たらたら旅が続いていたら…エッ、そう来たのか!おおっ!と目が離せない。初期の作品だが、これはいける。
_ 今更ながら、初めて通読した。前にもどこかで書いたが、とにかくムシ系が苦手なので、最初手に取った中学生くらいの時は、ザムザがベッドの中で虫に変身した直後で(=最初の1ページと言ってもいいくらい)放棄してしまい、その後もう一度こわごわ開いてみたが、今度は父親が投げたリンゴが体に食い込んでいる場所だったので、それだけ見て嫌悪感で本格的に放棄してしまって今に至っている。大体ザムザという名からして、毒虫っぽい響きではないか!
_ 8月にプラハすなわちカフカの生地へせっかく行ったので、では読んでみようか!とこわごわ手に取ったら……なーんだ!イモムシじゃないじゃんか!(そこで第一段階クリア)。あとは、何のことはない、普通じゃないか!普通に、大変面白いじゃないか!同時に妙に引きつけるものがある。何じゃこの展開は。なんて妹たちサバサバしているんだ!…こうして、あれほど敬遠していたカフカを、いっぺんに気に入ってしまったのである。あー何十年間も読まずにいて損した!
_ と言ってもずっと安値安定でそこそこ生きてましたが。
_ 日曜の試験も字数だけは埋め、日頃の鍛錬(いやほんの一週間の付け焼き刃)のおかげで手書きの字をたくさん書いても全然後遺症がなかった。しかし終了後は実際、あーこれで今晩から好きなことに集中できる〜と、自分でもやや驚くほど心が軽くなったのを感じたので、それなりに試験はプレッシャーだったのだなと改めて思った。自分で率先して意欲的に受ける試験というものではなかったが、ここ2,3年薦められ続けて、今年は特に「ぜひ受けなさいよ!」と複数の人から応援されていた。だから「ではやるならやりましょう」と、でも自分にとって大事なもの(好きなもの)は捨てたくないので、本当に最小限の準備だけはして、上司と同僚にも助力してもらい、いわば(ある程度本気で)受けざるをえない状況に追い込んだのである。あとは受かっても受からなくても天命じゃ。これ以上時間と労力を割く気はない。久しぶりに長文を暗記してみて記憶力の低下には参ったが、英文を覚えるみたいに、手で書いて、繰り返し暗唱に励んだら、いざ書く段になってちゃんと文がすらすら出てきたので、この音読筆写法は正解だったと思った。<英語でもちゃんとやりましょう
_ 2日ほど前から天気予報がどうも文字通り雲行きが怪しくなり、「金曜に降っちゃうから土曜は大丈夫!」という感じじゃなくなってきた。やきもきやきもき…。結局土曜の朝起きてカーテンをさっと引き開けたら、外は今まさに雨が上がりましたと言う風情。一応誰も傘を差していないので、お弁当作成の終盤に突入。途中、やるかどうかの張り紙を長男が学校正門に見に行ってくれて、決行と確認。
_ 一度ぽつっと雨粒が落ちてきたのでぎょっとしたが、結局次第に少しずつ天気は持ち直して、羽織るものを持ってこないでやや後悔する肌寒さだった午前中から、昼を過ぎたら晴れ間も見えて気温も上がってきた。26,27日と本格的な雨だったから、学校側の判断は正解だったと言える。
_ 次男の赤組は、「いつも赤は負ける」という長年のジンクスをはねのけて、終始リードを続け、午後の5年生のリレーあたりで、のこりの得点に絡む競技で全部負けても、わずか1点差で勝利が決定!という所まで漕ぎ着けた。あとで聞いたら、何人かの子はそれに気付いていたらしい(4年生)。結局赤が大差で優勝!負けた白は準優勝(^◇^;)
_ 娘(午前中のみ)とカレシ(3度寝して、遠いところをわざわざ来たのに結局次男の出番は見られず)、長男(一日写真&ビデオ担当)、連れ合い(お昼過ぎまでビデオ担当)とに応援してもらって、しあわせだね次男。80m走(1位)とリレーで見事なフォームを披露…いやほんと(^-^)/
_ 27日の代休は、私も年休をもらって次男と「i,Robot」を見に行った。大雨だったので映画の予定にしておいて正解だった。「i,Robot」は、吹き替え版を見ざるをえなかったのでちょっとアレだが、ウィル・スミス(可愛い〜)がいっぱい出てきて嬉しかったワ。彼扮する殺人課の刑事は、謎解きにたいした役目を果たす訳じゃないのだが、やたらに新型ロボットに命をねらわれ、途中、実は彼は…と判明。一方ロボットを作っている巨大企業の美しい女性博士が、実はロボット…だったりして、と思ったがそれはなかった。ちえ。王蟲とHAL9000だったりもする。コンバースやJVCが無意味に出てくるが、そこもパンナムの2001に倣ったのかしらね。ロボット三原則はほとんど全然関係なかったので、アジモフからは題名だけ借りましたと言うところか。某雑誌の映画評にロボットの「3つのルール」なんて書いてあったけれど、やっぱりこれは格調高くしかも当然のように「ロボット三原則」という言葉を使うべきだろう。(中略)大変面白かったのであった!字幕で見たかったよう。
_ 9/17〜
_ ちょっと性急な感じもあるのだが、ほぼDWJにしては筋がまっすぐだし、風景と心理の描写も濃く、読み慣れた彼女のダイナミックさもちゃんとあって、大変楽しめた!主人公の少年モリルが年齢にしては考え深いと感じたのは、現代のリアル少年が一般に幼いせいなのだろう…。 最後の一行が、とても効果的でいいな。続編が待たれる。
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