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_ と、今更ながらに実感し、先日も人に力説している今日この頃。
_ いっぽうあまりにも超ものぐさになりきっているワタクシであるが、これではいけないっ!と、先日どこかでちらっと見かけた↓を、この前リアル書店をさまよっているときについ手にとって買ってしまった(中野善夫さんに命じられたわけではない)。それはリブロだったので備え付けの買い物カゴを持っていたのが良くなかった。胸に抱える式だったら買わなかったかも…なぜならド・ピンクのものすごいカバーだったから。
_ 以前は婦人の友社のすんごい優秀な家計簿を何年も(きちんとではないがそこそこに)つけていたのに、この数年たら…その習性でレシートはもらわないと気持ちが悪く、お財布はいつもパンパン。小銭とレシートで。
_
で今日11月分から貼ってみたんだけど、しかも貼る前から分かってるんだけど、手持ちの現金がいくら、とかが全然わかんないじゃん!「貼って安心」なだけだよ!
まあしばらく貼るだけ貼って、いかに無駄遣いしてるか(どうか)を自分で自分に突きつけましょう。
_ その動機はと言えば、いつかハドリアヌスの城壁を見に行くのだ!と決心したからであった。そう、今週土曜のNスペ・ローマ特集は、ローマンブリテン、サトクリフの世界なのである。
_ …よくわからん。 主人公の少女の主観で書かれているから…?今に残る昔々の「呪文のローブ」に織り込まれた物語を読み解いたもの、という趣向。
_ シリーズのほかの話に出てくるようなデイルマークという国(と時代)で、そのような考古学的研究(翻訳)がなされるって、なんとなく設定がちぐはぐに思える。デイルマークが我々の現代に近いならともかく…。
_ それはともかく、神話、あるいは初代のデイルマーク王とその周辺についての言い伝えの元には、実際ホントにこういう出来事があったのねと納得しておくのが吉、ということか。そか。ポン。
_
都美術館(「フィレンツェ−芸術都市の誕生」展)+近代美術館(草間彌生展)に行く。
まずフィレンツェ展。絵でも工芸品でも装飾写本でも、作った人がどんなこと考えて、どんな工夫して、どんないたずら心を持って、手をかじかませながら、汗を流しながら(以下略)、この今残ったものにその当時向かっていたのだろうと、あたかも自分がその人になったような気がして、どれも貼り付くように見てしまった。2時間半。メディチ家の別荘なんかね、ほんとにいいロケーションに作ったんだなあって、川の流れや木々のさざめき、あたりの匂い、馬が足を踏みならす音、聞こえ感じられるようだった。行ってきちゃった気さえする。
_ 竹橋の近代美術館には久〜しぶりに行った。草間彌生展、木村伊兵衛展など。昔しょっちゅう行ったんだけど。ここは上野に比べると空間がたっぷりあって良いのだ。
_ 草間彌生展は、入ったとたん頭クラクラ。あの空間に脳みそ全体取り込まれちゃう感じ。例のカボチャはそれほど多くなかった。コラージュ、ドット、網、突起物。ドットと網は裏返しなのかな。繰り返すあの執念がものすごく、吐き気さえする。水上の蛍という一部屋が美しかった!天国への梯子は見上げる方よりのぞき込む方にリアリティがあった。ピンバッジとか例のドット模様のグッズが何種類もあった。さすがにえぐい。
_ 常設展では2時からMOMATガイドスタッフによるガイドツアーというのをやっていたのにふらっと参加。年配のおじさん二人とご一緒して横山大観の「生々流転」全長40mの後半とか(あんな終わり方をするって再認識した)、菱田春草「雀に鴉」、前田青邨「激流」、安田靫彦「伏見の茶亭」の4点を50分ほどかけて感想を述べあったり説明を聞いたりして見た。日本画もなかなか面白かった。解散後に素敵な小倉遊亀「浴女」もオマケで説明を聞いたり。
_ それから木村伊兵衛展を一通りみて、さすがにくたびれたのでラッシュになる前に帰ってきた。一日歩き結構根を詰めたので疲れた。
_ 来週の今日がオケ本番です。今日はいつもより2時間も早く集合してパート練習だ(T.T) なんて真面目なんでしょ2nd violin。しかし個人練習も殆どしてないのにパート練とは大胆な。その後2時から5時まで、合計4時間半ほどの練習。弾けないなりにパート練習の甲斐あって、勘所の中で弾けるようになったところもできたし、どこがどう弾けないかが分かって誤魔化しようが出来た、という収穫があった。やっと楽しく弾けるようになった!力みが抜けて弓が持ち上がって来たので良かった。そうでないとどうしてもやたらに押しつけて弾いてしまいがちなんだよね。本番の日まで体が覚えていられるかが、問題だ。
_
デヴィッド・マドセン/『グノーシスの薔薇』/角川書店
『ネバーランド vol.1』/てらいんく
_ リアル書店にて。前者はついふらふらと買ってしまった。安くないのに(2310円)改めて見てみたら帯に辟易(買うときは全然気付かなかった)。『ダ・ヴィンチ・コード』は、パリへの観光客に異変が起こるくらいの人気だそうだが、どういうぐあいに面白いんでしょうか(未読)。『グノーシス〜』はのっけから16世紀の教皇の男色の話。
_ 後者は児童文学関係の新しい雑誌。編集に井辻朱美が関係しているので試しに買ってみた。
_
リン・カーター/『ファンタジーの歴史 空想世界』/東京創元社
スズキコージ/『エノカッパくん』/教育画劇
_ この世界をゲームとして操っている邪悪な<あいつら>。ひょんなことから彼らに捕まったジェイミーは、ゲームのランダム要素としてディスカードされ、たくさんの世界の「境界線」を越えてさまよいながら故郷の世界への旅を続ける<バウンダーズ(故郷に向かう者)>とされてしまった。
_ さまよえるオランダ人の船だの、岩山に縛り付けられ永遠にワシについばまれ続けるプロメテウスだのに出会うが、彼らも<あいつら>に弄ばれているのだという。
_ とちゅうまではジェイミーが様々な異世界をさまよい移動してゆくのがつづく。その中で二人の道連れに出会う。半分ほどまではいつまでもいつまでも前振りみたいで飽きた。しかし後半一気読み。かなり面白かった。作品として読者サービスがあるかというと、それはないに近い。怒れる女子(ヘレン)が出てくるのはDWJお約束。
_ 彼女の他の作品にもよく見え隠れする例の多元世界がここにも。『花の魔法、白のドラゴン』に出てきたみたいに踏み石のように異世界を渡ってゆくところが、端的に言うと328ページに見られる。
_ 作者が言わんとしているアイデアは大変エキサイティングだ。一見全然違う『マライアおばさん』なんかも思い出してしまう。子供向けとして書かれたことは、彼らの一途ながむしゃらさを表現することや、読者&登場人物の両者に非日常的な出来事をすんなり受け入れさせることには良いのだけれど、内容がその枠組みを超えちゃっていて、実際行数足らず。それは後半のみならず前半にも言える(読み終わった今思えば)。
_ うーんしかしこれを大人向けに、というと…、やっぱり彼女のスタイルではないのではなかろうか。でも是非やってみてほしいとは思う。なおこれは1981年の作品。年代を追って見直してみたらまた面白いと思う。その意味では、ハウルのおかげでDWJが次々翻訳されているのは嬉しいことだ。しばらく前まで『魔女集会通り26番地』くらいしかなかったんだからね。
_ 1993年の作品。読む前に手に取った時点で
_ ので読む気がぐっと下がった。だいたい魔空って何だよ。代表作だの最高傑作だのはもうたくさんだよ。
_ いざ中味を読み始めてみると…んんっ?乱丁?まっさかー。思わず再構成したくなる。SF仕立てなんですね。
_ どの曲も、これまでの練習と比べ一番よかった(当社比)。帰宅してから長男(後半駆けつけてくれた)に訊いたら、気の毒そうな顔をして「いいんじゃない?」とか「○○のパートだめだね」とか、言葉少なに言っていた(T.T)が、立場と見解の相違と言うことで。
_ 最後がただでさえ素敵なドボ8というのも勝因の一つで、フィナーレに突入するちょっと前、最後の1ページにさしかかって「あー気持ちよく弾けたっ!」と実感しそのまま怒濤のフィナーレへ。終わってなんだかジワッときちゃったよ。程よく力が抜けて、楽しめたことがサイコーだった!
_ ドボ8のトランペットのトップが高三の男の子で、これがめっぽう上手い。歯切れの良さ、音の輝かしさ、思いっきりの良さ!さすが音大志望だけある。プロの人も太鼓判を押していた。「やったじゃん!!」と声を掛けずにいられなかったが、彼も終始非常に嬉しそうだった。
_ あー楽しかったぁ\(^O^)/
_ よかったー。席は二階ほぼ正面前から4列目。
_
指揮は作曲者ご自身=ハワード・ショア。これだから行ったようなもの。前半後半ともに約1時間ずつ。
オケはロシアの多分寄せ集め?編成。合唱はロシア+日本の寄せ集め。少年合唱団は東京FM少年合唱団でこれがだめ。暗譜でやったのはエライ、これは誉めてあげる。発声、音程ともになってない。のどを締め付ける発声の域出ていず、これでは高い音、特にボーイソプラノ特有のガビーンとくるハイトーンは出るわけがない。
_ サウンドトラックとは少し異なった部分もあり、全体を通して聴くように作られ、少々違ったおもしろさ。欲を言えば、ミナス・ティリスのテーマとローハンのテーマがもっとあれば良かった。のろしの曲(beacon music)はさすがに良かったが金管がもっと吠えればもっと良かった。
_ 王の戴冠式の歌(竿竹の歌)はバスの人が朗々と歌い、全然竿竹じゃなかった。残念ながらピピンの歌はなかった。ソプラノのソロの人は大変良かった。一番最後にInto the Westをやったんだけど、なんでカモメは啼くのだのガラスの帳が巻きあがるだのでやっぱり泣けちゃってやばかった。ゴラムの歌も良かったなあ。
_ 鳴り物(パーカツ)が多くて楽しかった!また金管も4本ずつ、中でもトランペットは久しぶりにいかにも喇叭吹きらしい見事なスタンドプレイを再三見せてくれて嬉しかったワ!喇叭はこうでなくちゃね。ハワードおじさんの指揮は、終始かっちりしていて、意外にもテンポは揺るがない。折り目正しいおじさまって感じかな。長めの上着がお似合いで格好良かった。
_ 音響はPAがなかなか上手に使われていたと思う。また画像(後ろに投影される)は思ったより小さかったが、殆どすべてモノクロのドローイング、スケッチ(アラン・リー、ジョン・ハウらの)で、今どこのシーンかが一目瞭然で分かるようにストーリーを追って行くようになっていた。照明は赤(カサド・デュムとか)、緑(ロリエン)などが多用され、バルログのシーンではバルログの目みたいに赤いライトが二つぴかっとスクリーン下方に現れたのに笑った。
_ スタンディング・オベーションしちゃった、ハワード・ショア有り難う!と。
_ #それにしてもホールAはバカでかすぎで論外。
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湯本香樹実/『わたしのおじさん』/偕成社
井辻朱美監修/『児童文学における<ふたつの世界>』/てらいんく
トマス・マロリー著 オーブリー・ビアズリー挿絵/『アーサー王物語 I 』/筑摩書房
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魔剣よ!
円卓の騎士よ!
【キャクストン版】、本邦初の完訳版
ビアズリーの豪華流麗な挿絵500余点を完全収録
井村君江個人全訳/全5冊
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_ 魔剣…SWの最初のポスターとか昔のSFの表紙とか思い出す。 しかし乗りかかった何とかで、5冊買わなきゃ(T.T)
_ 彼女の作品では、少年(少女)と死がいつも隣り合わせだ。そして必ず、今の私がいる。「癒される」というより、疲れてるのよね私たち…と再認識させられる感じ。大変綺麗な本です。
_ 読む前に手に取った時点で
_ ので読む気がぐっと下がった。だいたい魔空って何だよ。代表作だの最高傑作だのはもうたくさん。
_ いつもは、思いっきりとっちらかった話が最後に来て一挙に収束するというパターンが多いDWJだが、この話は、小出しにされた訳わからん話が、最後に来て手の内をばあっと明かす、といったかんじ。
_ これ、とっても面白い「筈」なんだけど、訳のせいか、それともそもそも原作のせいか、あるいはその両方か、それに加えて当方の無知のせいもあって、非常にもどかしかった。聖杯探求譚を下敷きにした部分は、基礎知識不足のため含むところが分からない。まああまりあれこれとなぞるよりも、単純に楽しんだ方がいいのだろうが。解説もどこか的はずれだと思った。でも、あからさまに聖杯や剣、アーサー王伝説との固有名詞の符合が多すぎるのでどうしてもね。つい『アーサー王ロマンス』を引っ張り出してきてしまった。
_ 少女が主人公と思っていたら実はそれさえも、なので、やっぱりこれを単純に「キャークレストマンシーさま〜」のような読者の前にはいDWJですどうぞと差し出すのは難しいかもしれない。
_ ドラゴンが、自分が斃した騎士を食べる描写がえぐいぞ。
_ あーっもっと何か他のやり方で書いてくれないだろうか!このネタ。欲求不満だ。
_ カバーと開いてすぐの口絵がこのタイトルの絵で、非常に細かく描き込まれた、少なくともこの図版ではさほどぱっとしない緑が勝った色彩のもの。しかしいったんその絵の前に立って、細部に気付いてしまうと、際限なく引き込まれて見入ってしまう類の絵だ…。
_ と思いつつ序文(ニール・ゲイマン)を読み始めたら、まさにそのようなことが書いてある。 なんだかやばいぞ。
_ この絵が見られる>The Fairy Feller's Master Stroke by Richard Dadd
_ なんか海の向こうで始まったアースシーTVドラマ、ものすごい悪評らしいじゃありませんか。もちろんトレイラーしか見ていませんが…。でル=グウィンその人が出しているコメントがあるそうで。
_
読んでいて、制作側の言ってることはまるでハウル映画にあてはまるじゃん、とか思ったりしましたがね。作者本人が、役者、ドラマを見た人、これまでの読者…etc.に謝ってるのがほんとにお気の毒だわ!
_
行ってきました。今年は、花の絵などが新たに加わり、色調もはっきりしたピンク(新たに挑戦だそう)などややこれまでと趣が変わった物が見られた。とーっても素敵でした。なぜか塔をモチーフにしたいくつかの作品がとても気に入り、後ろ髪を引かれるのです。
ご本人がカバーなどを描かれたご本を戴きました。フクオカさんありがとう。
_ 2003年度英国幻想文学大賞短編部門受賞だそうだ。
_ お…面白かった。この絵に取り憑かれ、その作者リチャード・ダッドのたどった狂気への足跡を忠実にたどろうとする主人公ダニー。ドラッグの助けを借りつつ、異界の存在を実感・確信し、ダッドと同様父殺しへと走ろうとする。しかし現実の世界は彼に肩すかしを食わせる…。
_ 途中、危ない世界へとどんどん没入するダニー、そのままおぞましい異世界へ?と思ったら、たやすく現実世界へと戻ってくるかに見えたのでそれこそ(読者にとっての)肩透かしかと思った…だがまた最後にもう一ひねり。しかしひねってはあるが、かえってやや安易な薄っぺらい解決になっているように感じた。惜しい!異界の異質性をほぼすべてダッドの作品に負っていて、それ以上のものがこの作品にあるようには思えない。何か彼自身の、違うものが書ける人なのではないか?
_ 「19世紀ドイツを代表する古代法学者、ノーベル文学賞受賞者であるテオドール・モムゼン。彼の4万冊収蔵の図書館は二度の火災で大半が焼失、モムゼン自身も髭に火が燃え移り死亡。ところが20世紀になり、なぜかモムゼン蔵書印のある本が次々と意外なところで発見され……。」
_ というのが、出版社の釣り文句(晶文社のサイトより)。 焼失してしまったはずの膨大な蔵書が、のちにあちこちで見つかるというミステリもどきのことが、一体どのようにして起きたのか?火事で焼失したというのは嘘だったのか?火災に乗じて誰かが…?悪魔か、それともどんな謀略か?!
_ と思うでしょ?違うのよー。
_ 中味は面白いが、ミステリっぽくはない。むしろ現実世界の社会情勢、政治やらなにやらが介入するので、別な意味で奇々怪々かも。
_ しかもモムゼンも、火災の時に火だるまになり蔵書の燃える炎のなかで本と共に命を落とした…わけではない。
_ 本文は、決して厚くはないこの本(144ページ)の半分をやや下回り、あとは原注、訳注、解説等らしい。その本文の半分くらいまで。
_
怠慢な図書館員
恩知らずの相続人
エピローグ
_
と、後半に行くに連れおもしろさが増した。
本を守るべき図書館員、蔵書を託された相続人たちに、いかに本は粗略に扱われているか…!
_ 後半のエッセイ(これが25ページにもわたる)を書いた池田浩士とは独文学者にして愛書家、なのだそうだ。「そうそう!」と思わず膝を打ったり、あるいは付箋を貼り傍線を引きたくなるような記述が次々と…でにんまりし相槌を打ち吹き出してしまう。この部分は軽く読めるのでぜひ手にとって読んで欲しい。
_ 訳者あとがきもまた小さなエッセイとも言える。知的なユーモアを感じさせるが、凝縮され必ずしも読みやすくはない本編と、行動の人である作者の人となりに、適度な裏打ちをする大変良いものとなっていた。
_ 書物の炎上と散逸をめぐる悲劇的な話題を取り上げた本編ではあるが、それを巡って、結果として、一つの美しい景観を見せる一種幸せな出来の本となっている。(西崎憲さんのアンソロジーや『世界の果ての庭』みたいに。)
_ その後書きの中から抜粋:
_ 「…本の存在を脅かすのが、本にたいする無関心だ。(約2行省略)無差別爆撃や本にたいする無関心は人間性にたいする無関心、過去や同時代の人間が何を考え、何を苦しみ、どう生きたかという人間の生そのものにたいする無関心だ。」(p.141)
_
ロビン・ジャーヴィス/『デットフォードのネズミたち3 最後の決戦』/早川書房
アンジェラ・カーター/『ブラック・ヴィーナス』/河出書房新社
シオドア・スタージョン/『時間のかかる彫刻』/創元SF文庫
_ デットフォードは…、乗りかかった舟というところか。早くやっつけちゃおう。ブラック・ヴィーナスと聞くと、時節柄ゲドTVドラマとル・グウィンを思い浮かべちゃう。スタージョンは、サンリオ文庫から多少は手が入っているのかな?単なる改題ぽい。
_ このせりふはごく最初から出てくる。光の速さというなら暗闇の速さというものもあって…、というふうに。 今のところ面白い、でも話者の視点と心理に即して読んで行かねばならないのでちょっと疲れるかな。
_
トマス・M・ディッシュ /『アジアの岸辺』/国書刊行会
バリー・ユアグロー/『ぼくの不思議なダドリーおじさん』/白水社
ケイト・ディカミロ /『ねずみの騎士デスペローの物語』/ポプラ社
_ 溜まる一方。せっかくインターネット予約が開始したのに区立図書館利用の励行はどうした(^_^;
_ 飽きもせずザ・シックスティーン合唱団&管弦楽団@初台オペラシティでした。珍しく一人で。連れ合いはちょうどそれが始まるころタイから16日ぶりに帰宅した模様。
_ ヘンデルって、大好きなんだ!あの脳天気さが! 今年は舞台の人数も少なめでよりいい感じ。 ソリストは4人とも美しい気持ちの良い声の人たちなので、聴いていると自分も一緒に声をあげてさえずってしまいそう。自制しないといつの日か演奏会場で知らぬ間に奇声を上げている自分を発見するような事態になるかも…。 一種の宗教曲(オラトリオ)なのに、もう踊りたくなっちゃうような曲もたくさんある。歌詞は聖書から取られているので大体は賛美と幸せで、言葉の響きも(意味不明でもさ)美しい。
_ その中にあって、カウンターテナーのアリアは苦悩に満ちた歌だ。
_
He was despised and rejected of men,
a man of sorrows
and acquinted with grief.
…
He hid not His face
from shame and spitting.
_ 昨年の演奏ではもっと生々しく鞭打たれるような、当人の苦悩だったが、今年のはどちらかというとそれを語る方の立場かな。(Heはジーザス・クライストね)
_
三部構成になっており、2部の終わりが例のハレルヤ・コーラス、全体の終曲がこれに勝るとも劣らないアーメン・コーラスだ。
ハレルヤの数曲前のコーラスで次のものがある。
_ Let us break their bonds asunder…
_ let us が各パートによって性急にlet us let us let us let us と繰り返されるが、今回、人数と会場(と聴いている場所)の不思議な関係か、このtやsの子音が、舞台と客席の境目あたりに木霊のように(あるいはサーズデイ・ネクストにでてくるブックワームの餌である子音のように)まるで目に見えるもののように満ちていたのだ。これは驚き。イギリス英語の音のうちでsの響きがとても特徴的に思え、好きなのだけれど、それが目に見えるかに感じた。
_ The trumpet shall sound のバスとトランペットの掛け合いは聞き物。ペットは大熱演で超かっこよく、堪能しましたわよ。みんな拍手しろ拍手!!と思ったけど私は小心者なので指でちまちま拍手のまねしました。
_ あー、ヘンデルは本当にいいねえっ。天国的と言うよりやっぱり俗世の美しさだわ。神々しさもほどほどに人臭くてよろしい。
_ 昼休み、メサイアのCD(トン・コープマン指揮/アムステルダム・バロックオケ/ザ・シックスティーン合唱団)を部分的に聴く。うーん特に合唱の歌詞はなかなか聴き取れない(各パートで重なり合ってるから余計に)。 同じ歌詞の繰り返しが非常に多いのでその意味では一旦分かってしまえばよく聞こえてくる、のもある。はず。
_
たとえばラッパとバスの掛け合いの
'The trumpet shall sound'では(最後の審判の喇叭だ)この直前のレシタティーヴォのメッセージを受けて
we shall be changed
が何度も何度も何度もしつこーく繰り返される(このくらいは分かるけどさ)。
_
まあ古語だしね。ソリストのrrrrrrrrrだの、昨日も書いたsやtなどの子音だのが素敵。
イギリス英語で好きな音は、発音記号ではどう書くのか知らないが、たとえばthereのさいごのエァの音。とってもだらしない感じでもあるこの音、たまらなーい。LOTRの最初のガラドリエルさまの語りを思い浮かべて頂けると…airとかね。
_ BBCなどで聞く朗読などは、とっても演劇的で、中味はさっぱり分からなくてもそのリズムやイントネーションが大好き。
_
前オックスフォードのB&Bで朝食を食べていたとき、なじみと思われる宿泊客の老婦人が、久しぶりに宿のご主人とご対面シーン。言ってることは
「おおー○○、また来て下さったんですね、お元気でしたか、その後具合はいかがですか、お会いできて嬉しいです!」
「おお××、久しぶりねえ、また来たのよ、おかげでこのとおり元気よ、(抱擁)でも足を手術したのよ」
「えーっどうしたんですか」
「(あれこれ説明)手術ってされるがままでほんとに嫌だわ」
「まな板の上の鯉みたいで為す術がないですから…治って良かったですねえ」
だったんだけど、その感情の表し方、尊敬の念や親愛の念、よかったーとか心配とかを声と仕草に込めるさまが、もうまるで両者とも演劇。
老婦人は椅子に座って、抱擁のあとはご主人は床に片膝付いて彼女の手を取ってるし。耳にも目にも、うつくしかー。そういうのが、好きです。
_ まな板の上の鯉というのは確か、テーブルの上の魚とかなんとか言ったので、へー同じこと言うんだと思ったのだ。
_ で私はそのあとでなぜか金太郎飴をお二人にあげたという…すごく珍しがってラーヴリーと喜んでくれたが、飴の製法の説明はとても出来ませんでした(^_^;
_ 1/17『火を喰う者たち』デイヴィッド・アーモンド 河出書房新社
_ 去年読んだ'Fire-eaters'ですね。金原瑞人訳だ。でも多分通しては読まないと思う。これまでのどれも、原作と訳とではたぶんにイメージ違っちゃってるから。私の受け取り方の方が間違ってるかもしれないがとりあえずいいのだ(^_^;
_ 2003.09.16読み始めて10.11に読了>感想。このところ新作の予定はないみたい。公式サイトにも動きがない。
_
なかなか腰を上げない連れ合いを引っ張って次男と三人で行ってきました(「いかないと二人で行っちゃうよ、タイからかえってくるのを待ってたのに」)。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2004/1106/200411.html
妖怪には一家言あるつもりの連れ合い。こういうのがあるよと教えたときにはおおとか言ってたのに行かないでどうするよ。
_ いざ行ったら、まず水木しげるのデッサン力を改めて感じた。そのあとも、初期の水彩やデッサン、自作絵本など、いろいろなタッチで描くことの出来る本当に絵の才能のある人なのだなあと認識を新たにした。かれの仕事の軌跡を追う形の展示であって、あんまり妖怪妖怪していたわけではない。したがって、よくあるようなやたらに鬼太郎やネズミ男などのキャラクターが前面に出ている、という展示ではない。もちろんそこここにある程度はいるけど。
_ 出征〜ラバウルでの負傷・左腕の切断〜帰還を経て、普通の絵描きの道を歩まず紙芝居、貸本マンガから今のようなマンガの世界へ、というのがその絵の才能を生かすのに良かったのかどうか分からないが、いやじつにたくましいなあと思った。その極貧の時代というのが私の子供の頃とだぶっているだけに、へえええと言う感を否めない。戦後は遠くなったけど、まだまだ手の届く時代なのだ。
_ 珍しくシリアスなタッチの若い頃の自画像(大抵は戯画化されているそうだ)と、それとは別に父親を描いたスケッチもあって、後者はラフなタッチなのだが、結果として両者大変よく似て描かれているのに驚いた。さすが。
_ 資料として江戸のさまざまな妖怪、怪談の写本や巻物などが展示されており、それがまた大変面白かったのだ。
_ 20Gのもの。ドックは純正品がなかったのでサードパーティのものを買、じゃなくて持ってきてくれた。
_ 今日から4日まで長男がスキーの先生やりに行ってしまった(T.T)ちょうど私の休み期間と重なってる。
_ あれでも役に立つんだろうか…子供と初心者あいてに教えるらしいけど。弟と母親(万年初級者?)で慣れている、とも言える。頑張ってくれ給え。
_
梨木香歩/『ぐるりのこと』/新潮社
『SFM2月号』/早川書房
_ 梨木本は、新潮社の雑誌『考える人』の連載をまとめたもの。彼女はエッセイもなかなか読ませるので、まとめて読むのは楽しみだし、ちょっと心構えも必要だ。
_ なんかほかにも数冊気になったのはあったのだが、荷物になるからあとにしよ!と思ったきり、帰宅しても思い出せない。やっぱり欲しいと思ったときが買い時?<記憶する努力の怠りすぎです
_ ただいまお正月で帰国中のMZTさんを囲む会。まず神保町ティーハウスタカノで安田ママさんと落ち合い、続いてMZTさん登場。某ヒルトップホテルというか山の上ホテル(いい名前だ)へ移動し、nijimuさんも合流しておひる。安田ママさんはご子息連れだというのに、階段ばかりの所をセッティングしちゃってごめんなさいね。安田息子は、かわいい〜。ママの見ていない隙にそしらぬ顔して連れ去っちゃいたい誘惑が。
_ MZTさんはスマートに…そしてどことなく雰囲気に余裕と自信、落ち着きが感じられた。大人の風格?(たいじんじゃなくてオトナと読んでね) MZTさんと声を揃えて、安田ママさん&nijimuさんにそれぞれ『琥珀捕り』をお勧めした。というより二人で勝手に語ったというべきか。また、世の中には私の知らないことがいっぱいあると教えられたのであった。
_ 安田ママさんが所用で先に帰られたあと、nijimuさんと、MZTさんの後ろに(背後霊のごとく)付き従い古書店&新刊書店でのMZTさんの行動観察など。当方は袖の中に手を隠して、誘惑しようとする本には手を出さない体制を取って防御するも、1550円2冊の出費を余儀なくされる。もっと役に立ててくれる人の手許に行くんだよ>我慢して買わなかった本たち
_ 最後に久しぶりに寄ったさぼうるでは、隣席の客のタバコの煙がもろに流れてきてもうたいへん。あれ、吸ってる本人は副流煙が100%隣席に流れていても全く気付かないのか。人にも吸わせてあげようという親切心なのか。やはりもったいないから全部自分で吸おうというコスト意識を持つべきではあるまいか。
_ いろいろ楽しい時間が過ごせてありがとうございました。またね〜。
_ お別れしてから、台南ターミー麺で家族と食事。食べたり飲んだりしゃべったりで過ぎた一日でした。明日からは年末モードに切り替えられるだろうか(反語でないことを希望)
_
ウォルシュ/『焼けあとの雑草』/福武文庫
ロード・ダンセイニ/『戦争の物語』/西方猫耳教会
_ 先日まで連れ合いが2週間強タイ(バンコク)出張だったわけだが、終わりに近い頃1日だけ休みが取れたと言って、プーケットにも行っていたのだった。もし今回の地震・津波が何日かずれていたら…。また昨年の暮れ〜お正月には娘が(プーケットは行かなかったが)友人と、夏には娘のカレシがやはり友人らとそれぞれタイに行ったということもあった。このお正月には家族でタイかシンガポールで日常からの逃避って言うのもいいね、なんて話も(単なる話だけだったが)あったのだった。日本からの旅行者で犠牲になったのがどこの誰であってもあまりおかしくないような状況だったはず。
_ しかし震源域が1000kmにもわたる、ってちょっと把握できない規模だ。本当に今年は、予想を超える様々な自然現象…天変地異と呼びたくなる…が続く年だ。
_ なんだかんだ言いつつこうして安穏として生活している自分。つけが回ってこない筈はない、と謙虚に思うべきだろうが、悲しいかな想像力が不足しているのか、なかなか危機感を抱くのは難しい。
_ あと数ミリだけ残っていたのを、寝る前に読み終えた。
_
結局そうだろうなあと思った展開になったのでナンであるが、××が失われたわけでもないのに××への×は感じられなくなったとさらっと触れられるのみ…あんなにひっぱってきたのに。また闇と光(の速さ)が宇宙への憧れ、未知への探求心で置き換えられるのはすんなり来て美しくはあるが、普通すぎる終わり方でやや残念。
ぶっ飛んだところは全然なかった。読んでいてたいへん面白かったのは確か。
_ 自閉症者であるルウのものの見方感じ方がたいへん興味深く、逆に自分自身の外界のとらえ方をつい検証しつつ読む格好になる。ルウは飛び抜けた能力の持ち主でもあり、それが自閉症に伴うものかどうかは結局分からないので、ルウの感じ方は必ずしもすべての自閉症に一般化できるものではないだろうが、普段我々が知らない「自閉症」の人のもののとらえ方の一端を追体験できる(多分)。
_ また正常/異常とは、自分とは何/誰、自分と他者(社会)との関わり、人格/個人(の権利)の尊重、人間の尊厳などなど、訴えてくるポイントはたくさんあり、それぞれに考えさせるし感動的でもある。
_ 逆にそれらの、ノーマルとは何かという疑問、暗闇と光の対比などが文字通りそのまま単純に繰り返し提示されるのが、書き方としてつまんないかなあ。万人に受け入れられ易いということだろう。解説は、梶尾真治。
_ 朝まだ空いているうちに西武百貨店のポイント引き替えに行く。5分くらいの待ち時間で済んだ。はっはー、全部リブロに使うぞー。これ毎年会員全員12/31が引き替え期限なので、年末非常に混んでバカみたいなのだ。先日もまだ混んでいないだろうと昼過ぎに寄ったらたいへんな混みでやめたのだった。誕生日とか何かに期限を変えて分散してくれればいいのにね。雪が影響してか、池袋は人出が少ない。そのせいか地下道もすーすーして寒い。
_ でリブロ寄って…お飾りとお供えを調達して帰宅。きっと帰る頃には雨に変わっているだろうと思いつつ家を出たのだったが、駐車場から地上に出たらむしろ雪は激しくなっていた。ボタボタした雪だけれど2,3センチ積もっている。
_ 公園の木々も竹も地面も白く、向こうの方は真っ白で見えない。次男は雪靴はいてニコニコ出掛けていった。靴がもうキツキツになっていたので買わないと…。私のを貸そうと思ったら「そういうのじゃないと思った。イヤダ」と拒否された。黒いし暖かいし、きついよりいいじゃない〜。
_ さすがに窓ふきもする気ないので、午後は骨休め!明日は黒豆とか。
_ 娘がハウル映画を見てきたそうだ。私が見たときに「どうだった?」と訊かれ「うーん、まあ見れば面白いよ…。原作とは全然違うけど…空中のシーンとか景色とかはきれいだし…うーん、見ておいで!」とまああまり言わなかったのさ。
_ その後思い出すに付けいろいろ考えるところもあり、やっぱり全体として私としては(宮崎映画としては)ダメという評価になっている。映画なりのきれいさや迫力があるので、もちろん見れば全然つまんないとかそう言うことはない、それなりの面白さはある。
_ で、娘が見たというので感想を訊くと「面白かったよ」といって私が行ったときに買ったパンフをせっせと読んでる。「でも筋わかんなくなかった?途中から介護映画になってたでしょ?何でああなるか訳わかんないよね。そもそも荒れ地の魔女は元々悪いヤツで…それに案山子だって…」とか言っていたら「面白かったって言ってるんだから、ダメだダメだって言わなくたっていいじゃん。最初は面白かったって言ってたくせにいつの間にかダメってなってるじゃん?ママ吹き込まれてるよ!!そういうふうにああとかこうとか、突っ込んで考えて見てないよ!面白かったんだからいいじゃん!」と怒るのである。
_ 普通、ちょっとは考えないかなあ?それに「吹き込まれてる」って何じゃい。すっごーい偏見〜!…これってなんか親子逆転かも(T.T)
_ iTunesと併用して「I氏のつぼ」を使用中。私の場合は今のところ、クラシック/バロックと英語教材&ドラマCDが大半を占めている(登川誠仁とかもあるけど)。そのせいか、iTunesでの取り込みの不具合が結構ある。
_ そのうち、ドックにつなげると↓のようなエラーメッセージが出現するようになったが、本体はどうってことないのでそのまま作業を続けていた。一度マシンをリブートしても同じ。
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iTunes:iTunes.exe壊れたファイル
ファイルまたはディレクトリ\iPod control\Device\SysInfoが壊れており、読み取ることができません。CHKDSKユーティリティを実行してください。
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_ 何じゃこりゃとか言いつつ無視。そのうち、ドックから数回抜き差し(ちゃんと手順を踏んでる)して再度さそうとしたらiTunesもI氏のつぼもiPodを認識してくれない。マイコンピュータでも認識されてない(--#) しかし、あっそう言えばリセットだか再起動だかというのがあったな、と思いだした。↓これで一発。
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どうやらipod自体の再起動というのがあるようで menuと決定を押し続けるとりんごマークが出ます。りんごマークが出ている状態で決定と巻き戻しを押し続けます。すると、りんごマークが再表示され、自動的にipodが認識されて (マイコンピュータにipodが表示されます) 私の場合はituneとipodが繋がりました。お役に立てればいいですが・・・。
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_ あー面倒くさい。さてポピュラーは何を入れようかな。しかしちょうど良い年末年始作業からの逃避の口実だこと(^-^)/
_ 奈良の少女誘拐殺人犯容疑者逮捕…発表の人嬉しそうだった。最近もう何のニュース見聞きしても、泣けちゃって。津波でしょ、紀宮婚約発表記者会見でしょ、誘拐殺人容疑者逮捕でしょ…、美智子皇后の若い頃の画像見ても「しかしなんて美しい人なんだ!」と泣けそうになる。涙腺しまりがないです。
_ 今日はもう一つ利用している方の生協の最後の配達。この前企画品で、限定10セット?50セット?だったかで、赤毛のアンのDVD12枚セット20%引きがあった。すんごい悩んで悩んで、最後の瞬間にえいっと注文しちゃったんだァ!(ネット注文だった) もう限定数に達してる可能性大だよなー、と思いつつ。
_ 然るに。現物が来て「わーい」と言い、次に明細を見てしばし黙った。以前からずーっと欲しかったんだけど、さすがに高いからと我慢していたのだが、最近の安田ママさん方面の放映レポでまた欲しい病再燃。でタイミング良く目の前に「はい2割引どうぞ!早い者勝ちだよ!」と差し出されたわけ。たいへん嬉しい、しかしたいへん金額は張る…orz 総額で1万安いにせよ。普段はOCR注文が多いがこの回は配達日にOCR出し忘れたのでネット注文したのだったが、それが仇だったかも…。
_ でも、これでいつでも見られる!!しかし、手許にあるからと言って安心して見ないのではないと同じですぞ(自戒)。
_ 降り出したと思ったら文字通り見る間に積もった雪、北西の風で狂ったように降っていたが、「あ、風がやんだね…」と言って10分も経たないうちに一旦止み…そしてまた降りだし…結局程なくしてやみ、雨に変わった。竹や木々はすっかり雪の重みでうなだれている。寒い!
_ スキーの先生しに行ったきりなしのつぶてだった長男からやっと返事メイルが来た。ちょっと昇格?したらしい。今日はこれから大晦日の松明滑走だって!!いいなあうらやましいなあ綺麗だろうなあ!連れ合いは頸椎の故障から、医師に「一生スキーは出来ないと思った方がいいです」と言われたので、もう一緒に滑ることは出来ないと思う。スキー自体がいけないのではなく、転倒して首に思わぬ負担が掛かるかも知れないと言う点がいけないのだ。私も運動不足なのでただでさえ自信のない脚力には不安があるし、あートレーニングしてまた滑りたい!
_ 昨晩は(も)iPod遊びをしてしまった。連れ合いもiTunesを落として単なるmp3変換ソフトとして使ってみて何だかんだと訊いてくるので面倒だったりする。私だってよく分からないよ!
_ 今年は、クリスマス、年末という感慨/実感がない。この感慨は年々薄くなる気はするが、今年は特に薄い。つい最近まであまり冬らしくない暖かさだったり、ここへ来て大災害があったりしたせいだろうか。十大ニュースもすっかり塗り変わってしまった。
_ ざっと本を振り返ったところでは今年の飛び抜けた収穫は『ケルベロス第五の首』『奇術師』『琥珀捕り』と言うところだ(順不同)。あとやたらにDWJが出た/読んだこと。
_ 未読本がどんどん増えるのはこれまでと同様だが、同時に読書ペースが下がったので、比率として未読本の増加が大きくなってしまっている。視力が落ちたのと(=ローガン)、mixiのせい?体力的な疲れと同時に精神的集中力の低下もある。まとまった読書時間である昼休みが半分英語の勉強に取られたせいもある。もうちょっと感想がまともに書けるといいのだが、とは毎年思うことではある。
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昼休み英語はシャドウイングとリピーティングが主で、確かにそれなりの効果は自分でも実感でき先生にも誉められたが、やはりスクール以外に実際に使う機会がないので、全体としての上達は遅々としたもの。やめずに細々続けよう。
一方英語の本はなかなか読めず、ちょこちょこ手は出しだが、読み切ったのはマキリップの長編だけという体たらく。目が、目がぁ…。いやほんと細かい字は辛いのよ。
_ 来年はすべてにおいてもうちょっとダラダラ度を下げなくちゃあ!これに尽きるかもしれない。年々、いろいろ状況は厳しくなるが、来年はちょっとでも良いことがありますように…!面白い本が沢山読めて、いい音楽が聴けて、良い出会いがありますように。
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