ニムの木かげの家 日時計 2005. 11月

 
2001 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 Index
2002 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2003 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2004 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2005 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

2005年の日記へのリンクは<http://www.mars.dti.ne.jp/~gmotaku/2005mm.html#dd>へお願いします。
▲最新の日記>bk1書籍検索
2005全トピックス一覧
読書経過読了本購入本

2005年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

2005.1101(火)

〈読み始め〉ジーン・ウルフ/『拷問者の影』/ハヤカワ文庫SF

_ まだ物語の発端(1)だけだが、「おもしろーい!」と叫んで本を閉じた(時間の関係)。

_ オオカミが来たぞ少年みたいに、何を読んでも「面白い!」という私なので「どうせいつもの『おもしろーい!』だろ」と思われるかもしれないが、いやこれはぐいぐいと引き込んでいくものがある。それに情景が美しい。続きが楽しみ、楽しみ!

2005.1102(水)

この本は…

_ この前読み終わってそのあたりに転がっていた文庫本を、次男がニコニコしながら持ってきて、「ねえねえ、この本は土曜にやってるあのアニメの本?」「んん〜??」「ほらー、ブラッド・プライス……あー、あれはブラッド・プラスかぁ(^^ゞ」

2005.1103(木)

四川風

_ このところ近所の四川料理屋にはまっていて、それはマーラー(グスタフじゃない)、すなわち麻(山椒)と辣(唐辛子)、ことにこの山椒のビリビリするのが特徴だ。そこでこの前中国山椒(花椒)の粉を買ってきたので今日普通の麻婆豆腐に入れたのだが、これが全然効かない。次男がどんどこ入れたんだけど「微妙〜。遠くで少し味がしてる」程度なのだ。う〜〜、今度行ったときにぜひ、どういうのを買ってきたらいいのか、次男の言う「企業秘密」を訊いてこなくちゃ。

アタマ働かず

_ 夕食前に風邪っぽい感じでどこか気持ち悪くなり、お腹も少々シクシクしたのでしばしのびてた。昼、娘たちと汁なし担々麺を食べたのがもたれたのかしら?また風邪のぶり返しか?と思ったが、なんのことはない食事したらすっかり立ち直った。タリウムじゃない模様。

_ しかし、明日の英語の予習(今日祝日なので明日に振り替え)し始めたら全然頭が動かない。本にも手が伸びない。気付くとテキストの上に突っ伏している。

_ あるいはバックグラウンドで流れていたFMドラマ「古事記」をボーッと聞いてた。いろんな所であーそうだっけ!とかへーそうなのか、とか思いつつ。そうだそうだ大国主命とスクナヒコナノミコト(漢字知らない、コロボックルのご先祖さま)は兄弟だっけな!とか。いざなぎがミソギをして右目からあまてらすが、左目からつくよみが、鼻からすさのおが生まれた、の所では、「右目を洗ったら、目玉がすっぽり取れてしまいました」と反射的に思ってしまいました(そりゃ目玉オヤジだぁ)。しょうもないことにしかアタマが働かないので、洗濯物を畳んで寝ることにしましたとさ。

2005.1104(金)

ティム・バートン再び

_ というわけで休みを取って、チョコレート工場そして場所がえしてコープス・ブライドをはしご。それから英語。職場より疲れるかも(^_^)/  どちらもがら空きで、大丈夫かな?という感じ。

見たい映画

_ 「ヘイフラワーとキルトシュー」公開中

_ 「アクメッド王子の冒険」11/12から
写真美術館
公式サイト
写真美術館とは恵比寿ですね。ガーデンプレイスは未だ行ったことありません。

_ 「少林キョンシー」は面白いのかしら?キョンシー映画は見てないんだけど。少林サッカーは面白かったからね!

靴ずれ

_ 昨年買った靴で、履きにくくはないのだけどアキレス腱の所に靴ずれが出来るのであまり履かなかったのを思い出して、今日はちゃんとバンドエイドを最初から貼って履いた。

_ 恐るべし、バンドエイドをどけてまで靴ずれを作ってくれたorz 予備のバンドエイドを持って出たので助かったが、既にその時には右足がしっかりずるむけていた。もっと大きいのじゃなくてはダメだった模様。

_ 最近はいつもスニーカーの類しか履かなくなってしまったので、いざ涼しくなってきたらスニーカー以外で長時間歩ける靴がないのだった。先日も一昨年買った普通の踵のショートブーツを履いたが結構疲れた。疲れないブーツも欲しいので、ウォーキングタイプのブーツを買うかねえ。というか「買いなさい」という天の声かしら。と都合良く解釈したい。

2005.1105(土)

ヘイフラワーとキルトシュー

_ 素敵なおうち、回りは木々や畑がいっぱい。とにかく各部屋のインテリアも登場人物の衣装も、カラフル、カラフル!筋立ては他愛のないもので、突っ込みどころは満載なんだけど(どう解決したのか良く分かんない、とは次男の弁)、まあそういう映画じゃないのでしょう。主人公の子供達を始め登場人物はみな素敵!

_ ヘイフラワーとキルトシューとは主人公の姉妹の名だが、原語の名前はヘイナハットとヴィルッティトッスで、そのほうが可愛かったなあ。フィンランド語は当然全く分かんなくて、字幕では「ヘイフラワー!」って書いてあるけれど、実際には「ヘイナハットゥ!」って呼んでるのが耳からは聞こえるのでちと違和感。妹のほうが食べたがっていたスパゲッティもかれらは「スパゲッティーア」というので語感が面白かった。 ヘイナハットゥは麦わら帽子、ヴィルッティトッスはフェルト靴のことだそうで、これらはそれぞれのトレードマーク。もともと10冊くらいシリーズになってる児童書とのこと。「ノポラ姉妹作品一覧」

_ このうちシニッカとティーナ・ノポラ姉妹/『麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス』が訳されて出たばっかり。映画の中で「ママがいつも家にいて普通のお母さんみたいにパンを焼いてくれますように」なんてヘイナに言わせているのはどういうつもりかとちょっと首を傾げたが、原作では違う文脈なのかしら。またヘイナらの家族やお隣さんたちが一体何をして食べているのか?またママは働きたいといいながら実際にはただドジなだけというのは何かしら?などという疑問にこの原作(シリーズ)は答えてくれるのだろうか。子供の目から見えた部分だけを描いているつもりだからかしら、たしかに基本の設定はそうかもしれないが、それにしては視点が一貫してないので、本当はこの監督は何が言いたいの?と疑問に思うのである。「どう解決したのか良く分かんない」という次男の感想は、全く的を射ているのであった。

コープス・ブライドみたび

_ 私はコープスブライドにすっかり参っちゃったらしい。

_ 池袋では、もう一館(シネマロサ)しかやってなくてもうじき見られなくなりそうな気がしていたところ、夕方になって次男が「行こう」というので喜んで行った。きのうは終了後すぐに英語だったので泣くまい泣くまいと頑張っていたのだが、きょうは次男が一緒だったせいもあり、最後でまた泣いてしまった(T.T) デップさまの声は素敵だがヘレナ・ボナム・カーターの声も大変魅力的。やっぱり俳優は声だよねえ。ウィル・スミスもいい声だし。ケビン・コスナーみたいに見てくれは良くても声がアレだと…。

_ いっちばん最初のシーンで、生前のスクラッピー(ヴィクターの愛犬)とヴィクターが一緒の肖像画が額にかかっているのに初めて気付いた(額は知ってたけど絵柄に気付かなかった)。

_ しかしあのデュエットのピアノ曲ほんとに素敵だなあ。全曲の譜面希望。しかも画面では指や鍵盤まできちんと動いているのよねえ…!そういえば、死者が甦り生者と再会するシーンでタラのテーマ(風と共に去りぬ)がワンフレーズ出てくるが、きちんとクレジットされていた。

_ ヴィクターとコープスブライドが一緒に地上に出てくるシーンで月を見上げ続いて踊るシーン、何度見ても美しい…。シザーハンズでキム(ウィノナ・ライダー)が雪の中で踊るシーンとだぶる。

_ 最初と最後に出てくるあの蝶だけど、胡蝶の夢が頭にあるせいか、やっぱり輪廻というか、魂かダストのようなもの、あるいは真心や愛、なにかそういうものの象徴としての意味合いが強く感じられる。キリスト教的な魂ではなく、もっと土着的なもの。確かにリーさま演じる牧師が、ガンダルフ張りに「ここから先は通さん!」とか宣言しても骸骨ご一行は平気で、反対に「ここは教会だから静かにしなさい!」と諫めて通って行っちゃうなど、おちょくってます。ティム・バートン自身は、宗教的バックグラウンドはどうなんだろう。やっぱりああいう好みだとキリスト教なんかとは相容れないんでしょうか。

_ いろんなキャラクター(造形)の楽しさはナイトメア・ビフォア・クリスマスが遥かに勝っているけれど、こちらのほうもそれぞれに味があってなかなかですよ。

2005.1108(火)

購入本@教文館

_ 中央区方面に仕事があったので帰りに寄った。

_ ターシャ・テューダー/『今がいちばんいい時よ』/メディアファクトリー
Paul F.Ford 'Companion to Narnia' Harper Colins

_ 後者は、Madeleine L'Engleの序文。ナルニアのクリアフォルダをもらった。ほんとは岩波のナルニア関連本か、洋書だとナルニアそのものだけが対象らしいんだけど、「いいですよ、構わないですよ」と言ってくださいました。いいひとだ。http://www.kyobunkwan.co.jp/

2005.1110(木)

〈読み中〉

_ハリポタ/炎のゴブレット』重たいので家で。
拷問者の影』昼休み本

_ どちらも遅々として進まないが、それでも遅々たる歩みで消化しているとも言える。

_ ハリポは、読めばそれなりに面白いが、いろんなアイテムが相変わらず一杯出てくるので、これがうるさい。今の子供たちはそこが楽しいのかもしれないが。それから、登場人物の多くが、性格良くないのでどうも後味悪い。良くないところがデフォルメされていると言ったらいいか。

英語〜フリートーク、単語

_ 今週は特別週で、いつもと違うプログラムを選んで取れる週。でもいつもの時間くらいしか行けないのだが、たまたまいつもの先生がフリートークのコマをやってたのでそれに行った。そしたら生徒は私だけ。

_ いつものように、本と映画の話に終始する。ティム・バートンの話とか。好きな俳優とか。彼は来秋に大学(マスター)に行きたいので、アプライするために今せっせと作品を書いたりしてるとか。世界幻想文学大賞を取った例のモノリスの話(彼は読んでる)。英単語が覚えられない話。などなど。

_ 好きな俳優の所で、ゲイリー・オールドマンの話になり、「レオン」「フィフス・エレメント」だね、最近はシリウス・ブラックだ!と言う話題から、「実は今、もうすぐ公開だからハリポタを読んでる」と言ったらguilty pleasureだね、と言う。「罪深き愉しみ」かい、と思ったけど、ちょっとニュアンスが違っていて、「自分がクール!だと人に思われたかったら、実はこれも好きだ、とか言わないような好みのこと」のような説明だった。

_ 単語が覚えられないと言う話題では、「最近バッチリ覚えたのはrecall」と言ったら「どうして」と聞かれた。コープスブライドで、執事が「ロード・バーキスという方が訪ねてきた」と告げると、ヴィクトリアの父親が「知ってるか」と夫人に尋ね、彼女が「I dont(cant?) recall」と言うのだ。recallという単語も意味も知ってたけど実際に使うことがなかったのでピンと来てない言葉だったのだ。センセ、車の不具合の場合のリコールは【リ】コールだよ、と教えてくれた。

_ 娘も先日言ってたが、ある程度単語を覚えてある程度話すことが出来るようになってくると、とりあえず知ってる言葉だけでも済んでしまうので、それ以上に表現や語彙が広がりにくい。それが問題!!

_ 私が最近始めたのはTOEFL用の単語帳で、ランク1から4に分かれているもの。ランク1はほぼ即座に分かる。問題はいきなりこの先、ランク2。ざっと見て即座に分かるのは正直に言って60から70%くらいかなあ。70%はいく、と言いたいけどそれは怪しい。しかも、出会ったことがない単語はあまりなくて、大抵がどこかでお見かけしたもの、知ってた筈のもの。それなのにわからないのだ。更に訳を見れば大体「そうか!」「それだよ!」と思うにもかかわらず、次に見直すともうそれもまた忘れてるのだ!わーん大ショック。

_ どうしたらいいでしょ〜(T.T)とセンセに訊いたら、自分が新しい語彙を身につけようと思うときには、実際に会話の時に使ってみるよう心がけること、文を作ってみること、をしてる、と。やっぱり実際のシチュエーションで聞いたり使ったりすると身に付くんだけどねー。なかなかそのチャンスがないのが困る。ないから余計に、【自分で】作文してみるのが大事ということかねー。

_ くそー、昔は漢字も単語も、覚えるのは全然苦じゃなかったのに、どーしたことだろー、これが加齢かー(T.T) いや泣かずにぐわんばる。

2005.1111(金)

英語〜きょうはイギリスの先生

_ とフリートーク。彼はすごく速くしゃべるがその割に大変聞き取りやすい。すぐおちょくってくる悪い奴。でもたぶん実は頭の回転がとても良いと思われ。今日は大変有益なサジェスチョンをしてくれた。

_ (マジメなとき)彼は、こちらが何か意見を言うと必ず「どうして?」「なぜ?」「今ここがダメっていったんでしょ?じゃあそうならないためには?」とズバズバどんどん訊いてくる。

_ で、きのうの「ある程度単語を覚えてある程度話すことが出来るようになってくると、とりあえず知ってる言葉だけでも済んでしまうので、それ以上に表現や語彙が広がりにくい。それが問題」という点や、「昔はちゃんと知ってたはずだが今もうわかんない単語がいっぱいある」という点をずばり訊いてみました。というか遠回しに訊くだけの能はない。

_ ある程度のレベルの人は、いつも好きな話題・confortableな話題だったらそれなりにいくらでも会話が続くんだから、そうじゃない話題、時事、政治、歴史、地理、などを自分から取り上げて喋ったり語彙を広げていくようにしないとダメ。ん?そう、軍事とか。だから、さあこれから政治の話をしよう、ほれ、コイズミをどう思う?彼の靖国神社参拝は大衆の支持を得ているか?なんで参拝に固執するのか?etc.,etc.矢継ぎ早に訊かれる。

_ 苦し紛れに「ええっと、戦犯…ウォー・クリミナルがぁ…Aクラス・ウォー・クリミナルがぁ(これはつい先日調べた)…靖国神社には入っているから…(「それenshurineね」)、アジアの国々を逆撫で…逆撫で…えー、たとえば犬の毛皮を反対向きに撫でて怒らせちゃうのはなんていうの?」「えっ??毛皮って一方に向いていてそれをぐちゃぐちゃにしたり反対に撫でたりすることだよね…それはね…それはね…(センセ悩む)rub against かな、コホン、コイズミがしてることがそれだ、ということ?」「うー、そういうこと。」「じゃあアジアのこの地域の国々とどう付き合ったらいいと?」「えー、えー、日本はアメリカに依存しすぎているから、もうちょっと独立して…」「でも軍事的に多くを頼ってるでしょ」「いや日本は軍隊を持てないから…実際には持ってる…(「そうだそうだ」)けど、軍事的には頼るとして…えーっと、鶏、風が来るとそっちを向く鶏ってなんだっけー(「weather-vane かな?教会のてっぺんにいる奴」)あーそれそれ。そういうのを止めて、自分の意見を持ってぇ…」「コイズミは絶大な人気がある、どういう層が支持してるの?」「それ分かんない、だって自分の回りはみんな反対してるのに」「コイズミの郵政改革以外の公約って何」「えー、わかんない」

_ などなど思いっきりしどろもどろ。これって、英語の語彙以前の問題ではないかと私は思う(T.T)

_ 時間が来て、「オマエは政治の話題はしたがらなかったけど、うまくさせた、ほら見ろハハハ、サンキュウ、頑張るんだよ」

_ うー思いっきりしぼられた。

全然言っている意味が分からなくて聞き返したら「これは○○でしょ、それは××でしょ、そのどっちなのってこと。もうこれじゃイエスノークエスチョンだよ(笑)」

_ 「implementation、て何?…うーimplementation、implementation、あーっこれ2,3日前に覚えようとした単語だァ!」思いっきり笑われた。

〈読み中〉本日の『拷問者の影

_ セヴェリアンが川上の町へと旅立ち、宿を取るところまで。しかしこの拷問の機械って…。

_ なぜ今までずっと絶版になっていたのか、不思議。最初に出たときに買っていたと思われるのに、これまで読んでいなかった自分もバカ。これが終わっても後3冊あると思うと嬉しい。

2005.1112(土)

購入本

_ レイ・ブラッドベリ/『さよなら、コンスタンス』/文藝春秋
石原千秋/『国語教科書の思想』/ちくま新書
三浦展/『下流社会』/光文社新書
白石昌則/『生協の白石さん』/講談社
リチャード・マシスン/『13のショック』/早川書房
シオドア・スタージョン/『一角獣・多角獣』/早川書房

〈読み中〉『ハリポタ 炎のゴブレット

_ 26,27日はオケのゲネプロ、本番でハリポタに行けないので、19日の先行上映に行くことにしたから、それまでにあのブ厚いのを読んでしまわねばならない頑張ろう(-.-#)

2005.1113(日)

ここだけの話

_ マジメな、ちょっと言いにくそうな顔をして、でも口元には複雑な笑みを浮かべて「ここだけの話だけど…」とやってきた次男。

_ 「なになに?」と居住まいを正す。
「あのね、ここだけの話だけど、とうさんなんだけどね。あのさ、アデランスとかでやってる、オーダーメイドで何とか、っていうの、やった方がいいんじゃないかなー」
うーっ内心爆笑っ!

_ おまえはテレビCFを見る度にそう思ってたのかあ。なんといい子だ。とうさんには言わないでとのお達し。しかし、ふむー、確かに。

ハリポタ 炎のゴブレット

_ また今回も色々な要素がぎゅうぎゅう盛りだくさんでどんどん事件が起こるのでそういう意味では面白かった。相変わらず知らず知らずにいろんな人たちに(いろんな思惑で)助けられっぱなしのハリーだったが、ヴォルデモートとの対決では頑張りました。

_ 巻を追う毎にどんどん話がダークに、暗く、人間のいや〜〜な面へ向いていくので、相変わらずそこがいや。

_ やっぱり、最後に「実はあれはこうだった」「実はあの人はこういう事情だった」と次々明かされるのだけど、こういうやり方したら何でも出来るってことでしょう?つまんないよ。でも自分で何も考えないで、ぜんぶ作者にお任せ、下駄を預けてしまうので楽なのかも。もしやそこが人気の秘密なのか!?

_ #訳者の後書きがまた、どこが大変だったとか訳者としてああだったこうだったと、聞きたくもないのに「どうです、私、良くやったでしょう?さすがでしょう?」と書いてるふうだったのでちらっと見て閉じた。この人自意識過剰すぎ。

2005.1114(月)

注文:Patricia A. McKillipの本

_ うっかり、しばらくチェックしていなかった。
Solstice Wood (予約2006年2月刊) Kinukoの絵じゃない(T.T)
Harrowing the Dragon (短篇集)

_ Firebirds Rising(2006年1月刊)は、アンソロジーFirebirdsの続刊かしらね。Something Rich And Strange というのはどのようなものでっしゃろ。ああ英語が不自由。

_ amazon.comから'Solstice Wood'

_ No stranger to the realms of myth and magic, World Fantasy Award winning author Patricia A. McKillip presents her first contemporary fantasy in years. Solstice Wood is a tale of the tangled lives we mere mortals lead, when we turn our eyes from the beauty and mystery that lie just outside of the everyday.

_ When her beloved grandfather dies, bookstore owner Sylvia Lynn knows she must finally return to her childhood home in upstate New York and face the grandmother who raised her and the woods which so beguiled- and frightened-her. But it's not until she meets the Fiber Guild-a group of local women who meet to knit, embroider, and sew-that Sylvia learns why her grandmother watches her so. A primitive power exists in the forest, a force the Fiber Guild seeks to bind in its stitches and weavings. And Sylvia is no stranger to the woods.

_ うみゅー。たしかにKinukoの絵向きじゃなさそう。

2005.1115(火)

「悲しいお知らせ」

_ というタイトルのケータイメールが、先日連れ合いから来た。最近喪中のはがきが数枚舞い込んでいるので、私がよく知っている人でも…あるいは親戚でも…と思いつつ本文を見てみたら。

_ 「悲しいお知らせです。冷蔵庫を開けたら、小鉢が滑り落ちてきて割れてしまいました」
…(`ヘ´)

_ 後で見たら、割れたのは確かに気に入りの小鉢だったので悲しかったけれど、それにしても人騒がせなこのタイトルはどうよ。

〈読み中〉『拷問者の影』半分過ぎ

_ やっぱりこれは、ウールスというのは、地球なの?文化の残滓も動植物も、言葉も、そして「パリ」という地名も地球のもの。

_ 沼地で例の植物を折り取ったところまで。

2005.1116(水)

ナルニアオーディオブック

_ 先週、ついにLotRオーディオブックを聴き終わったので(またそのうち聴くつもり)、ナルニアのオーディオブックに移行。ターキッシュ・ディライトの食べ過ぎを経て「この物語の中で一番いやーな部分」と作者が書いてる部分、つまりエドがルーとナルニアで出会ったにもかかわらず、屋敷へ戻ってきたら「衣装タンスの向こうの世界なんてただの遊び、フリだよ」と否定しちゃう下り。

_ この朗読はマイケル・ヨークで、それなりに声はいいのだが、うーむLotRの百の声の彼には断然負けてますね!あれはすごい。

★購入本

_ アーシュラ・K・ル=グウィン/『なつかしく謎めいて』/河出書房新社
エリザベス・ムーン/『復讐への航路』/ハヤカワ文庫SF
シニッカ・ノポラ&ティーナ・ノポラ/『麦わら帽子のヘイナとフェルト靴のトッス なぞのいたずら犯人』/講談社青い鳥文庫
スタニスワフ・レム/『天の声・枯草熱』/国書刊行会
アーサー・ラッカム/『アーサー・ラッカム』/エディシオン・トレヴィル
ターシャ・テューダー/『ターシャの庭』/メディア・ファクトリー
ターシャ・テューダー/『ターシャの家』/メディア・ファクトリー

【DVD】ノミ・ソング

_ The Nomi Song キター!
これからちと見てみる。

_ Cold Songのライブ(フルバージョンが特典で付いてる)が見られただけでも感動。聞きしにまさるね。もうなんかね、涙出ちゃう。

_ 登場人物の一人が最初に彼の歌声を聞いたときのことを(NYの町で汚れた雪の山に登って月の光を浴びて歌うノミを)「彼の歌声はそれは美しかったわ。stunned!」と目をまん丸にし口を開けて見せ繰り返しstunnedと言っていた。

_ あれは今だったら確実に直るといわれる夏目雅子やアンディ・フグのように、もし彼が20年後つまり今頃に出現していたなら、少なくともあの声はまだ聴くことが出来たかも知れない。彼のパフォーマンス自体が時代から先んじすぎていたのかどうかは、私には判断できないけれど、今見ても/今なお理解を超えたところにいる存在であり得たのでは。私生活にまではあまり踏み込んでいなかったけれど、素顔のノミもなかなか良かった。仲間だった人たちのインタビューも、ノミの最期に近づくにつれ、苦渋の表情に彩られて、見ているのが辛くなった。

_ #デイヴィッド・ボウイーさまお美しかった。でもノミは異質。どんな理由にせよ二度とボウイーからお声はかからなかっただろうね。

2005.1117(木)

ただいまー、と

_ 長男が帰ってきてすぐに自室にカバンおいて出てくると、もうすでにズボンはいてなくてお風呂直行って何。いつもそうだ。

_ 本人に「帰ってきて5分でお風呂にはいる人って珍しいんじゃない?」
「そう?…それに5分経ってないし」
…1分でした。

_ 帰るなり即トイレに直行というのは誰でもあるけど。

2005.1118(金)

二人乗り♪

_ 今日は、長男の英語のセンセが行方不明になったきり埒があかないので、次善の策で私と同じ英語ガッコに入れるため、私のクラスと並行して彼の面接というかレベル判定など。予習復習しないとお金捨てるだけだからね!そうならないように!と(自戒をこめて)申し渡した。

_ 手続き等あっていつもの終了時間より30分以上おそくなってしまった。自宅の最寄り駅から普段ならバスだけど折悪しくバスがなく、一方長男は自転車通学なので「後ろに乗ってけば!途中の坂ではぶっ飛ばすけどな!」というわけで、それこそ超久し振りに自転車の二人乗りだっ!

_ さすがにまたがるのは夜とはいえはばかられ、しかし横座りなんか初めてなので怖い〜。曲がり角なんかぶっ倒れそうだし前方は背中で見えないので怖さ倍増。そして坂道。控えめながら「きゃ〜」とは言ったものの、目的地について降りながら口から出たのは「あぁ〜、面白かった!」でした。

2005.1119(土)

ハリポタ 炎のゴブレット

_ 先行上映を見てきた。ついこの前原作を読んだせいか、まるで映像版ダイジェストみたいな気がした。やっぱりあの長さだからね、いろんなエピソードをごそっと削ってる。が、原作もそのほうがいいんじゃないかとも思える。いっぽう確かに登場人物の行動の理由が説明不足なので、次男なんか??という様子だった。最後の試練・迷路なんかちっとも分かんないよ(ただおどろおどろしいだけでつまんないよ)。ハリーとシリウスの手紙のやりとりも殆どないし…シリウス=ゲイリー・オールドマンは炭火の中の顔として現れるだけなので残念。屋敷しもべ妖精も出てこない(だからエラ昆布の盗難なんかもサッパリわからん)。トイレの幽霊マートルは出てきた。寮の中の動き喋る額絵たちもなければ、ほとんど首なしニックなどおなじみのゴーストもいないのがちょっと淋しい。今回また監督変わったしね。

_ またまたみんな大人っぽくなっちゃって。ロンの双子のお兄ちゃんたちが目立ってた。

_ 嬉しかったのは、6月にイギリスへ行ったときにB&Bの人に勧められて行った、コッツウォルズの端のレイコックLacockという良く保存された小さな村にあるLacock Abbey(これはでかい)の印象深い回廊が、ホグワーツ校の中庭の回廊として使われていたこと。どうやらここは「秘密の部屋」にも出てきたようだ。中庭に大きなカシ?の木が生えていて、葉陰になっている地面は草がまばらだったこと、回廊の回りの部屋はずいぶん寒そうだったこと、回廊から建物の外への出口がラベンダーの植え込みになっていて、雨に当たってそれはよい香りがしたこと、など大変印象に残っている(残念ながらその時の写真は連れ合いのパソの中で、連れ合いは今日からタイに行ってしまいました)。

_ なわけで、映像はやっぱり素敵で(イギリスだし!)その点は大いに楽しめた。画面だけでももう一回みたい気がする。ドラゴンは大きい方よりミニチュアのほうが可愛いなあ。実物大はちょっとぶざま、だってホグワーツ校の屋根にしがみついてる格好がなんともはや。

_ ロンたちと行くクイディッチ・ワールドカップのキャンプ地のテント、外より中が広いというのはお約束だけど、その中の様子がいいんだよなあ…!あっという間もなくめちゃめちゃになっちゃって残念。

_ ナルニアでも野営のテント(えらい人の)が出てくるが、ポーリン・ベインズの手になる挿絵では、外は優美で見るだけで胸が躍る。長い旗が絵のように翩翻とはためいて(絵だけど)。中はやっぱり指輪映画のセオデン王のテントみたいなふうになってるのかしら、中の様子は確か出てこないのよねえ…>原作

2005.1121(月)

次男の自転車壊れた

_ 昨日私のオケ練習に、次男が自転車で来て外で遊んでいたが、途中そっとやって来て「ママ…!自転車壊れた!」なんでも縁石にタイヤがこすれたはずみでブレーキの(ゴムの)位置が変になり、タイヤのゴムに常時すれている状態に。どこがゆがんだせいなのか、他の人にも見てもらったがわからない。おまけに曲がろうとハンドルを切ると、どこかがイカレてうまく曲がれず勝手に後ずさってしまう。

_ 仕方ないので二人でずるずる半・持ち上げ状態で家まで引きずっていったため、腕・首も疲れた。途中にある自転車屋さんも休みだったと言う悲しい事態だったから、きょうまた引きずっていかねばならない…下半身不随なのに…orz

_ 帰り際に次男に「自転車頑張って押しておいで」と電話して、途中で落ち合って近所の自転車屋へ。「よかったー、お店開いてたー!」と次男が一安心したのも束の間、ちらっと見るなりお店のおじさん「ああ〜、これはダメだね!ここ(フォーク)がゆがんじゃってて直らないよ!正面衝突かなんかしたんでしょ?」次男に良く聞いてみると、30pくらいの高さの、まあ「縁石」にガンとぶつかったらしい。昨日の話と違うじゃないか。

_ ともかく、新品ならフォークを取り替えるのもアリだが、これだけ乗ってるから返って高く付いちゃうよ、ということで廃車にすることに。運良く?マンションで自転車駐輪場の登録時期なので、廃車手続きは一括してやってくれるから手間が省けた。不幸中のナントカ。しばらく次男は不自由だがしょうがない。持って帰るのに難儀だから、ブレーキのゴム部分を外してもらって気をつけて乗りながら(後輪ブレーキは大丈夫)帰った。万一このまま乗ると危ないから、今晩廃車置き場に出しておこう<走りに出るときに(;.;)

2005.1122(火)

『拷問者の影』

_ 一つの壮大な、舞台劇のような感じを受ける。1巻を終えてセヴェリアンと一行は「壁」を抜けて外の世界へ旅立つ。いつの間にセヴェリアンは堂々たる印象になったんだ?やっぱり「決闘」の前後なのかしらね。

_ 「それにしても、ここは地球ってこと?」という疑問は、「翻訳についての原作者のノート」ですべて氷解とは言わないまでも、とりあえず手の届かないところへ棚上げしてよいとわかった。さあ2巻目、楽しみだなあ!

〈読み始め〉ジーン・ウルフ/『調停者の鉤爪』/ハヤカワ文庫SF

_ ページを開いていきなり混乱。…ああ、この記述は夢か、と気付く。

_ しかし「鉤爪」で「つめ」と読むのよね。実物を見てみたいな!部分的にでも映像化したらさぞかし美しかろうなあと思う。とはいえ、脳内映像化のままの方が、幸福かも。

購入本

_ 実松 克義 /『衝撃の古代アマゾン文明』/講談社

_ 「本よみうり堂」http://www.yomiuri.co.jp/book/author/20041129bk28.htm新聞紙上で見て、即購入した(済みませんマーケットプレイスです)のだけど、決してトンデモじゃないのではないか、と思う。タイトルは大変トンデモくさいけれど。まだ読んでませんが。
筆者のサイト内の
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/arawak/index.htm
で序章が読めます。

_ #ところで筆者は、四大大河文明(メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明)を挙げているが、長江文明http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E6%B1%9F%E6%96%87%E6%98%8E
には触れているのかな。たしか長江文明(揚子江文明)も異端説だの、黄河文明から派生したものに過ぎないだの、言われていたのではなかったかしら。wikipediaでは、確立されたもののように言っているように見えるな。そのへん全然フォローできてないので何とも言えまへんが。

2005.1124(木)

次男お熱

_ えいごに行ったら始まる前に次男から、熱があって頭が痛いと電話。結局38度くらいまで上がったらしい。長男@同じく英語と一緒に何かかんか夕食を買って帰った。好物のマグロを、喜んで食べて、「あたま痛くなくなった」と喜んで宿題やって寝た。「何でかなぁ〜?」それはさっき風邪薬を飲んだからでしょう。今日は私もジョギングお休み。

_ #リスニングのパートで、次男どうしてるかなあといつの間にか頭の隅で考えていたら、2度とも肝心の聞き取るポイントをすっかり落とし、気付いたら話が終わってた(^_^;)

2005.1125(金)

次男ぶじ登校

_ 大体普通に起きてきて、「ちょっと頭痛いけど」と言いながらも風邪薬飲んで登校。36.7度は気持ち高めだわね。

〈読み中〉『調停者の鉤爪』真ん中あたり

_ ますます面白いぞ。「学生とその息子の物語」のあとまで。黒い帆を掲げて帰ってくる船とは何の記憶か。

_ 例の、ハイペリオンシリーズにも似た壮大さ。あれはさすがに真空で満ちた宇宙の物語だから、ある意味スカスカだけど、これは実にみっしりと凝縮した時間と素材、物語で、セヴェリアンの黒よりもなお黒い煤色のマントのようにありとあらゆる物事を包含しているかのよう。

2005.1126(土)

明日オケ本番

_ にしては弾けなさすぎで悲しいほど。

_ おまけになんだかお腹シクシク痛む場所があるし、やたらに眠いし。お風呂に入ってすっぱり寝ることにしよう。

2005.1127(日)

オケ本番終わった

_ 午前中ステリハ、1時半から本番、4時半前からビール。
7時過ぎに帰宅。疲れたわあ〜!

_ #もっとマジメに自己練習すべきだった(毎年言ってる)
#そもそも基本練習をしないとうまくなりようがない
#しかし本番に強いオケだのう(ゲネプロもステリハもこれでホントにもう本番かよという位すごかったのに)

_ ブラ1はもともと好きな曲だからそれなりに大変楽しめた。
しかしそれなりに練習しての成果ではないので心残りが大きい。

2005.1128(月)

購入本

_ 『SFマガジン 1月号』/早川書房
岡田暁生/『西洋音楽史』/中公新書
池上彰/『憲法はむずかしくない』/ちくまプリマー新書
中沢新一/『アースダイバー』/講談社

_ 本読む時間欲しい。

2005.1129(火)

二人の誕生日

_ 娘のカレシの誕生日が今日、私のが明日、ということで、近所で会食。でもつれ合いはまた(出張で)いないの。

_ カレシからは、黄色&オレンジのばらの花束を、娘からは2本用の大変可愛くカジュアルなメガネケースを、もらった。「近視用と老眼鏡用かしら」とつぶやいたら店の人(次男の同級生のお母さん)が、「近視のとサングラス用よ!」と訂正してくれた。持つべきものは友人。

2005.1130(水)

ガクブル

_ さっき、珍しくお早いご帰還の娘、私のとは別の払い下げノートパソを立ち上げピコピコと…後ろを通りがかって仰天、mixiやってた。ぎょえ〜〜〜。

_ #って、決して珍しくないとは思うけど。精神衛生上あまりよろしくないわね(^◇^;)

▲ページトップへ

Ganerated by nDiary version 0.9.2

2001 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 Index
2002 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2003 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2004 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
2005 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12

ニムの木かげの家
ニム(Nimh) soraminist@nifty.com メイルフォーム  
 
最終更新
2005.12.25 12:53:04